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関西オープンゴルフ選手権競技 2016

連覇を狙う、片岡大育(かたおかだいすけ)

長い、長い歴史と伝統に昨年、その名前を刻んだ。国内最古のオープン競技を誇る関西オープンで、81回大会を制した片岡大育(かたおかだいすけ)。ディフェンディングチャンピオンが、連覇への熱い思いを口にした。
「大会までにしっかり準備をして“41年ぶり”と書いていただけるように頑張ります!」。

過去に連覇は5人(6回)いるが、それも1975年に地元関西伝説のドン杉原輝雄が3連覇を達成したあとに、続く者はまだいない。

今年、片岡が実現出来れば実に41年ぶりの快挙である。毎年、関西各地の名門コースを転々と巡る同オープンは、今年大会史上初の和歌山県を舞台に橋本カントリークラブで行われるが、片岡には覚えがある。

2013年に、やはり同クラブで開催されたツアー外競技の「南都オープン」で、2位に入った経験がある。巨匠・上田治氏が、240万平方メートルと広大な敷地にレイアウトしたチャンピオンシップコースは開場当時、そのあまりの手強さに、やはり日本を代表する関東の名門と並び称され「東の大洗、西の橋本」と、謳われたほど。

来年にはコースも開場50周年を控えてこのほど全面改修が施されて、今年もますますシビアな戦いが予想されるが、それでも「相性は良いと思うので、楽しみです」と、胸躍らせる昨年覇者。今年は新選手会長の宮里優作のもとで、自身も理事に名を連ねて、男子ツアーの人気回復にも一役買いたい気持ちも一杯だ。

「たくさんの意見があると思うし、それぞれのプロに特色があると思う」とその中で、自身も個性を生かしていきたい。昨年の1勝を機に、近頃はよく褒められるのがその笑顔。「自分ではあまり思っていないのですが、周囲にはよく笑顔を見せてかわいい、と」。これを機に、女性ファンのハートもがっちり掴む?!
「かわいいアピールというか、楽しく、笑顔を振りまきながらやっていきたい」。女子ツアーにも負けてばかりはいられない・・・!

開催コースがある和歌山県橋本市のお隣の九度山町は、NHK大河ドラマの「真田丸」の主人公ゆかりの地としても知られる。大会の開催月の5月は真田幸村の命日と重なることもあり、期間中の土日の21、22日には、幸村に扮した“甲冑隊”が九度山より駆けつけ、大会を盛り上げてくれることになっている。
日本随一と誉れも高い、戦国武将にも負けられない!!

逆転のツアー初Vを達成したのが昨年のこの大会でもあった。出身の高知県でも地元の星の快挙には、大いに沸いたものだ。あれからまもなく1年が経つ前に、地元に再び吉報をと次の2勝目を目論んだのは、ジャパンゴルフツアーの第3戦「中日クラウンズ」。昨年の賞金王にも一度は「今日は大育(だいすけ)の日」と言わしめた。勝ち試合で、金庚泰 (キム キョンテ)にみすみすプレーオフの逆転Vを許した悔しさ。トレードマークの笑顔もさすがにゆがんだ。あのとき流した涙を、忘れはしまい。

<大会からのお知らせ>
★「がんばれ、関西!」「がんばれ、ゴルファー!」をスローガンに、開される今年の関西オープンは、より多くのゴルフファンにお越し頂けるように、前売り券を1000円値下げ。さらに朝食優待券付きで、3000円(2枚セット)で販売されます。
★チャリティ募金として、500円以上寄付を頂いた方には「大会オリジナル腕用磁気健康ギア(2000円相当)」をプレゼント!
★好評のプロゴルファーによる観戦ツアーは、今年ももちろん実施します!!

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