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関西オープンゴルフ選手権競技 2016

片岡大育は鬼の居ぬ間に・・・

先週まで2週間のオフも、ほとんど休んでいない。開幕前日の水曜日は、インの9ホールを回って、ついにこれが「7日連続のラウンドです」。
連覇達成なら、1975年に3連覇を達成した杉原輝雄以来となる41年ぶりの快挙だが、2007年にプロ転向した片岡には、関西のドンについてあまり馴染みがない。
「会場でお見かけしたことはあっても、回ったことがなかったので」と、世代間のギャップは否めなくても「偉大な方なので、続きたいという気持ちがある」。張り切って、昨年覇者がコース入りをしたのは先週の木曜日。

今大会は、変則的にプロアマ戦が前週の土・日に行われ、ディフェンディングチャンピオンとして、両日とも出場。唯一、休みを取るつもりだった前週の金曜日は、思いがけずラウンドに誘われた。

5月23日に、行われる全米オープンの日本予選の会場となる、兵庫県の東広野ゴルフ倶楽部を回ろうと声をかけてくれたのは、谷口徹。
「それは、回っとかないと!」と、ついていって本当に良かった。

片岡が金庚泰 (キムキョンテ)に逆転負けを喫したのは先の中日クラウンズ。谷口にはおそらくこっぴどく言われるだろうと、予想していたが良いほうに裏切られた。片岡がティショットを左に曲げて、ダブルボギーを打った17番パー3。練習ラウンドの合間にショートゲームを教わりながら、「あの日、俺もあそこで右から風を食らった」と、かくいう谷口も最終日の17番は池に入れ、トリプルボギーを打っていた。
「お前も風にやられた」と、谷口なりの励ましだった。「優しい人です」。
おかげで、「しっかり整理が出来た」と涙の敗退から立ち直り今週は、鬼の居ぬ間に連覇を狙う。
庚泰 (キョンテ)が欠場を表明した今週は、庚泰 (キョンテ)と同じタイプのマレット型のパターを投入して、今度こそ主役を狙う。
「鬼のいない隙を狙います」。リベンジにもうってつけの舞台だ。

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