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梁津萬(リャンウェンチョン)がユニシスポイントランキング賞受賞!

2014年のジャパンゴルフツアーは全日程を終了し、12月8日に都内のパレスホテルで行われた「ジャパンゴルフツアー表彰式」では、少し複雑な気持ちで壇上に上がった梁津萬(リャンウェンチョン)だ。

各部門別で1位に輝いた選手を表彰する晴れ舞台で今年はイーグル率賞と、Unisys(ユニシス)ポイントランキング賞でいずれも初受賞を果たしたが、特にUnisysポイントランキング賞は「平均パット」や「パーキープ率」をはじめとした8つの部門に「平均ストローク」を加えた9つの部門の順位をすべてポイント換算して、その合計により1位者を決める。
いわば総合的に優れた選手を選出するために設定されたまさに栄えある賞なのである。

「終盤は、ずっと藤本選手と1位と2位を奪い合っていたんです」と梁(リャン)。
「でも、私はここ数年ずっとアジアとヨーロッパを掛け持ちしており、日本ツアーは今年もまた限られた試合数しか出られなくて」。
今年も出場は14試合にとどまり、「その中で、私が試合に出られない週に1位になったり、藤本選手も、あいにく棄権をした週(ダンロップフェニックス)で私を抜いて1位になったり、そういうのを2人でずっと繰り返していて」。

結局、梁(リャン)には出場権がなかった今年のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でついに決着をつけることになり、自分は会場にはおらずして、ついに梁(リャン)が逆転の受賞となったのだった。

「藤本選手は最終戦まで本当に頑張っていたのに、私が最後に抜いてしまって・・・」と恐縮しきりの梁(リャン)だが、世界を股にかけて毎年、精力的に飛び回る姿は、日本が誇るグローバル企業の冠がつく賞にも、恥じない堂々の受賞である。

「まずは毎年、こうして日本ツアーと、我々選手を支えてくださるスポンサーのみなさまに、真っ先にお礼を申し上げたい」と、律儀に頭を下げた梁(リャン)。

それともうひとつ、イーグルを獲得するために要するラウンド数を算出した「イーグル率賞」での受賞は、11月の三井住友VISA太平洋マスターズで3つのイーグルを加えたことが大きかった。
「実は御殿場でのラウンドは、2001年のワールドカップ以来だったのです」と梁(リャン)。
静岡県に世界中の強豪が集ったゴルフの祭典で、中国代表としてかの地に立った思い出のコースで13年ぶりに大暴れも出来た。同大会は、梁(リャン)にとっては今年、日本での“最終戦”で今季5度目のトップ10入りとなる5位タイの活躍をして、怒濤の1年を締めくくったのだった。

2014年も相変わらずワールドワイドな1年も、やっぱり今年もまた日本ツアーでは未勝利に終わり、アジアンツアーでは賞金王にも輝いた中国の雄が、なぜ日本でいまだに勝てないのか。もはや七不思議のひとつになりつつあるが、「そんへんはまた、日本での優勝インタビューでたっぷりと話しますよ」と常日頃言っているから、来るべきその日を楽しみに待っておこう。

※Unisysポイントランキング賞を受賞した梁津萬(リャンウェンチョン)には、8日月曜日にパレスホテル東京で行われた「ジャパンゴルフツアー表彰式」で、永久シード選手の倉本昌弘から記念のトロフィと、日本ユニシス株式会社の黒川茂・代表取締役社長より賞金100万円と、副賞として「東京ディズニーランド・ニューイヤーズ・イヴ・パスポート」が贈られました。

またイーグル率賞には記念のトロフィと、PGMホールディングス株式会社の田中耕太郎・代表取締役社長より賞金30万円が贈られました。

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