気温14度。西からの風は風速3メートル。天候に恵まれ、絶好のコンディションの中、90名の選手は死力を尽くして最後まで戦ったファイナルQT最終日。2009年の全米プロゴルフ選手権覇者、Y・E・ヤンが、力の違いを見せつけて、トータル23アンダーでフィニッシュ。見事にQTランク1位に上りつめた。

このファイナルQT序盤は静かな滑り出し。初日から70・73・70と、3日目を終えて47位タイにとどまっていたが、4日目にスコアを7つ伸ばすと、昨日も5つ、そして最終日は8バーディ、ノーボギーと圧巻のゴルフで、一気にリーダーボードを駆け上がった。

「セカンドは良くなかったんですが、ティショットが良く、パターが入ってくれたので、こういうスコアにつながったと思います」と、この日のプレーを分析。今年のQTはセカンドからの出場で「1打1打丁寧にやった結果」2006年以来の日本ツアー本格参戦への切符を勝ち取った。

ここ数年は、米PGAツアー、欧州ツアーと、世界を股にかけて試合に出場しているが、この結果を受けて、来年は日本に腰を据えて戦う予定。「年齢のことはさておき、みんな同じ土俵。過去にやっていた経験もあるし、頑張っていきたい」と“メジャー最終日にタイガー・ウッズを逆転で破った最初の選手”の視線は鋭い。来年46歳を迎えるヤンが、その経験と技術を生かし、レギュラーツアーを席巻してしまうのか、注目したい。

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• Ｙ・Ｅ・ヤン