記事

チャレンジから世界へ!! 特別スポンサーに「AbemaTV」 全試合3日間&完全生中継

左から中里、伊藤、JGTO会長・青木、藤田社長、塩見、小木曽。新ツアーで一同頑張ります!
“レギュラーツアーの登竜門”が、ますますパワーアップして新装開店だ。これまでは「チャンレジトーナメント」の名称で親しまれてきた。我々一般社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)は1月30日、その2018年度の全日程と共に、年間を通した特別スポンサーとして新たに「AbemaTV(アベマティーヴィー)」を迎えることを発表した。

これに伴いツアーの名称を「AbemaTVツアー(アベマティーヴィーツアー)」と改め、「AbemaTV」による全試合の完全生中継もスタートさせる。

今年、開催を予定しているのは全12試合。
各大会の賞金総額を1500万円以上とし、全12試合の合計賞金総額は、前年度から5200万円増の1億8300万円となる。
またこれまでは、2日間がほとんどだった各トーナメントの開催期間をすべて3日間(予選2日間)とする。
これに伴い同ツアーが世界ランキングの対象となるよう、関係機関に働きかけていく。

ここからレギュラー進出を、さらには世界の舞台を夢見て戦う選手たちの様子もまた世界に向けて、配信される。
「AbemaTV」は、2016年4月に本開局したばかりの動画配信事業で、“無料で楽しめるインターネットテレビ局”。
現在はニュース、音楽、スポーツ、ドラマなど約25チャンネルが無料で楽しめ、今月1月時点のダウンロード数は2,600万を突破したという。
今年の初場所から大相撲の完全生中継も始まり、これもまた話題となっている。

この日の記者発表に、ビデオレターでメッセージを寄せた新選手会長の石川遼も、いち視聴者として同テレビのアプリをダウンロードしているといい、昨年は特に藤井聡太4段が大活躍した“将棋チャンネル”の大ファンという。
「こちらにゴルフが追加されることによって、ファンとツアーとの距離感がまた縮まる気がしますし、自分もいちファンとして、とても楽しみ」と、語った。
自らも、主催トーナメント(「石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament」)を抱えるスポンサー側の目線としては「ゴルフは日数が増えるほど、実力者が上に来るスポーツ。開催日数が3日間になるのも魅力」と、その好影響にも言及した上で、「選手たちには腕を磨いて、カメラに撮られて、世界中に生中継されるプレッシャーや緊張感を経験して欲しい。そこからさらにレギュラーツアーで出場、優勝、さらには世界へと羽ばたく選手が出てきてくれれば」と、熱い期待を寄せている。

会見には今季、同ツアーでの活躍が期待される主力4選手も顔を揃えて、新ツアーに挑む心境と、抱負を語った。
4人中最年長の27歳、塩見好輝は「これを機会にもっともっと活躍をして、世界で活躍していける選手になります」。

プロ9年目の中里光之介。「チャレンジはレギュラーツアーの登竜門ですが、出ている選手の実力はレギュラーと変わらないと思っている。今年から2日間から3日間競技になり、賞金総額も増えてその中で戦えることを光栄に思う」と力を込めた。

プロ3年目の伊藤有志は「若手の一人として少しでも盛り上げられるように頑張りたい」。
20歳の最年少、小木曽喬(おぎそたかし)も「たくさんの方にプレーを見ていただく機会が増える中で、いいプレーをして優勝を目標に頑張っていく」と、それぞれ決意を語った。
JGTO会長の青木功は会見で、「AbemaTV」の藤田晋・代表取締役社長に改めて感謝の気持ちをお伝えするとともに、「これから藤田社長と一緒に盛り上げていきたい」と、話した。

「AbemaTV」ではすでに、欧州男子ツアーや米女子ツアーでの放送実績があり、いずれも多くの視聴者を集めてきた。
藤田社長は「若手にもっと光を当て、育てていく環境をという(JGTOの)考え方に共感し、協力させていただくことになった。インターネットテレビでゴルフを中継する魅力は、長尺でコンテンツが作れること。将棋では藤井4段の登場で、コンテンツの価値も上がった。ゴルフでも若手の注目選手にフォーカスを当てて、その中から結果を出す選手が出てくれれば嬉しい」と、述べられた。

チャレンジトーナメント改め「AbemaTVツアー」は3月30、31日、4月1日開催の開幕戦「Novil Cup(徳島県・Jクラシックゴルフクラブ)」からいよいよ、その全容を明らかにする。

関連記事