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7打差のダントツ優勝!星野陸也がQTトップ通過を果たす!

 寒風吹き荒ぶ難コンディションも何のその!有言実行の男が予告スコア66をさらに上回る7アンダーの“65”をマークし、後続をさらに突き放して、前人未踏の通算31アンダー、ぶっちぎり優勝を決めQTトップでの通過となった。
 
 ファイナルクォリファイング(QT)の開催会場として6年目を迎えるCOCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース(三重県津市白山町川口6262)は昨年、日本シニアオープンが開かれ、2019年には日本女子オープンの開催が予定される名門コースだが、QTが開催されるこの時期は気温が下がり、強い風が吹きつけることが多く、ツアー出場を目指す選手達の最後の関門となる。
 ところが、今年のQTは例年になく、5日目までは気温が高く風が穏やかだった。しかし最終日にこの時期本来の姿を現した。朝より10メートルを越す強風が、星野がスタートする時は13メートルの風が吹きさらに雨までも一時振りはじめた。
 
 「さすがにスタートは不安でした。」と昨日までとはまったく顔色の違うコース状況に、「叩きまくって優先的にツアーに出場できる35位以内から弾き出されたらどうしよう…。」そんな事が頭をよぎりながらのスタートだった。しかしそんな不安も2番ホールでバーディを奪ったことで消え去った。きっかけは、少し風が弱まり始めたこと。とはいえ、まだまだ10メートル近い風。
 しかし、今の星野には、自信があった。自分の中で理想のスィングが出来ている。パットもよくなってきている。さらに緊張もしていない。ファイナルQTのために自分の持ち味である低い弾道のショットにさらに磨きをかけてきた。このくらいの風だったら何とかできる。ホールが進むごとにエンジンがかかり始め、16番では、チップインバーディ、最終18番では3メートルのイーグルチャンス、惜しくも外したもののバーディを獲り、終わってみれば、7バーディノーボギー。2位の竹安に7打差をつけての圧勝劇だった。

 今年の7月25日に、2年通った日大を「ゴルフと勉強と、中途半端になるのは嫌」と潔く止めてプロ転向を決意した。そこから翌年の出場権を獲得する為にQTファーストステージから一歩一歩階段を上ってきた。まずは、ファイナルに進出すること、次にファイナルQTの予選通過すること、優先出場権を得られる35位以内に入ること。そして優勝し、トップ通過すること。一つ上のステージに行く毎に目標も上げてきた。そしてそれを叶えてきた。
 来季の目標は、予選落ちをしないこと、1回でも5位以内に入ること。そして賞金シードを手におさめること。

 来年はきっと、ツアーに新たな旋風を巻き起こすことになるだろう。186センチの長身から繰り出されるショットを持ち味とする弱冠20歳、星野陸也にこれからも目が離せない!

ファイナルQTの成績は『QTホームページ』でご覧いただけます。

<2015年度ファイナルQT 日程と会場>
予選:12月3日(木)〜12月6日(月)
会場:COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース クイーンコース・キングコース(三重)

決勝:12月7日(月)〜12月8日(火)
会場:COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース クイーンコース(三重)

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