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友部小が大会2勝目。今年も大勢の方々に見守られ(17日、スナッグゴルフ全国大会)

大会主催のJGTOが、ドリームチームを結成して6年目。トッププロが、スナッグゴルフの全国大会に来るたびに、目を丸くするのが子どもたちのひたむきな姿だ。

各地区予選会を勝ち抜いて、年に一度の晴れ舞台を迎えた子どもたちは、サインをねだる時にはあれほど無邪気にトッププロにまとわりついていたのにいざ本番となれば、ドリームチームの面々には目もくれぬほど、真剣そのもの。

各組に2ホールずつついて、小学生と一緒にプレーするプロたちも、しばらくしてすぐに気がつく。
この日は時折小雨のちらつくあいにくの天候に、重く湿った芝と、スナッグゴルフ用のボールは、テニスボールと同じ素材で水分を吸いきって、転がりが悪くなる。そのあたりのさじ加減もどうやら、子どもたちは計算し尽くしているかのようなのだ。会場のグランディ那須白河ゴルフクラブにセッティングされた特設コースは、フェアウェイの微妙な傾斜もしっかりと読み切って、ショットやアプローチに強弱もつけているようなのだ。

ドリームチームの6人が6人とも「みんな上手いわ…」と、つい唸る。そして、ホールアウトして、成績集計を待つ間のエキシビションは、子どもたちと競うゴルフ以外の多種目でも、6人ともぎゃふんと言わされっぱなしだ。

剣玉で対抗した浅地洋佑も「参りました…!」。サッカー大好き、薗田峻輔は、得意分野のはずが、リフティング合戦では3年前にも、覚えがある。
「あのときも確か、こんなふうに負けたような…」。右往左往のあげく、すぐに脱落してしまった薗田を横目に淡々と、放っておいたらそれこそ延々に、蹴り続けているのではないかというような巧みなボールさばきの子に降参した。

フラフープ対決では、ちょっぴりぽっちゃりお腹で回す変わりに、得意の(?)首回しで勘弁してもらおうと、秋吉翔太の画策も子どもたちにあっさりと却下されて惨敗した。

永野竜太郎は、スナッグゴルフのアプローチ合戦で狙う的が小さなお鍋VS大樽との差はあれど、参加者全員にご褒美のサイン入りキャップをあげるはめになるなどドリームチームには本当にトホホな1日。

何をやらしても、手抜きなし。真摯に目の前の1打に取り組む子どもたちが掴んだ栄光に、ドリームチームの面々も心からの賛辞を送った。
今年、優勝校に輝いたのは茨城県の笠間市立友部小学校。11年連続11回目の全国大会は、一昨年に続く2度目の勝利というのもうなずける。

表彰式で、子どもたちにメダルをかけてやりながら、永野が小さくつぶやく。「友部には草野さんがいるからなあ」。友部には、毎年ツアープレーヤーの日本一を決める「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」の会場の宍戸ヒルズカントリークラブがあり、そこの草野通朗・総支配人はスナッグゴルフの地域浸透に長く力を入れておられて、この日もわざわざ応援に駆けつけるほどの熱心さで、子どもたちを支えられているのは永野だけでなく、多くのプロが知っていることだ。

同校キャプテンの5年生の羽沢和麿(はざわかずま)くんは昨年は、レギュラーから外されるという悔しさをバネに、みごとチームを頂点に導いた。また今年からルールが改定されて5、6年生もメンバーに入れることになった恩恵を最大限に生かすなど毎年、子どもたちの世界にもさまざまなドラマがある。

大会は14年目を迎えてますます絆を深め、ますます子どもたちのレベルは上がっている。そこに混じってプレーしたプロ6人にとってももはやパープレーはボギーやダブルボギーを打った気分。今年は小学生から9人のホールインワンと、7人のアルバトロスが出た。惜しくも1打差に涙をのんだ東京都の大田区立池雪小学校のキャプテン、福永未來(ふくながみらい)くんはそれでも団体のシルバーメダルと、個人戦はベストスコア(22)の金メダルと、アルバトロスを達成した記念のメダルと3つも首にぶらさげ、「いいなあ、1個ちょうだい」と、プロたちから羨ましがられたほど。

今年は震災復興推薦枠として、福島県下の6校も参加して熱戦が繰り広げられた。大の大人のプロたちも、こぞって“大盛り”を注文した。お昼ご飯の「めざめるカラダ朝カレー」を提供してくださったハウス食品のみなさん。「C1000 レモンウォーター」で、選手たちのカラダと喉をたっぷりと潤してくれたハウスウェルネスフーズのみなさんをはじめ、今年も多大なご協力をいただいたスポンサー、協賛各社のみなさん。

優勝チームには今年も副賞として、日本ユニシス株式会社から東京ディズニーリゾート・パスポートが贈られた。笠間市立友部小学校の藤家幸司・監督は「たくさんの方々に支えられ、今日集まってくれたたくさんのライバルのみなさんのおかげで、私たちのチームは一番良いスコアを残せたと思う」と感極まった。

子どもたちはとっておきの思い出とともに、開催コースの地元西郷村から参加賞として頂いた「ポテトまんじゅう」を何よりの手土産に持ち帰った。
今年も北海道から、はるばる沖縄まで全国各地の小学校が参加して、けっして安くはない子どもたちの交通費や宿泊代を捻出してくださった大勢の支援プロゴルファーのみなさん。
そしてこの晴れの日にこそ子どもたちには心からゴルフを楽しんでもらいたいと、全力プレーで大会を盛り上げてくれたドリームチームのみなさん。
本日は、本当にありがとうございました………!

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