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JGTOは連覇を逃す

特に前半9ホールのチーム戦は、藤田と金亨成(キムヒョンソン)が素晴らしかった。いま最強の40代は、イケメン韓流プロとセーターも、寒さよけのイヤーマフもお揃いのペアルックで手に手を取ってラブビーム・・・・・・!
12番から圧巻の4連続バーディで、シニアは青木と中嶋と、女子は“女王アン”とイボミ選手を早々に黙らせた。レジェンドも、うら若き韓国娘の目も憚らずに、大の男がハグに次ぐハグ。
バーディを獲るたびに、抱きついてくるヒョンソン。「僕にその気はないのに、ヒョンソンがべたべたしてきて・・・」と顔をしかめてみせた藤田も、まんざらではない。「僕ら仲良しだから」と、このチーム戦も本来なら4年ぶり4度目の出場を果たした弟弟子の宮本と組むところを、「わざわざ蹴って、ヒョンソンと組んだ」と藤田にフラれた(?!)宮本も、一つ前の組で善戦した。
前日13日のプロアマ戦で首を痛めた近藤も、本番では再び元気に顔を揃えて、朝の開会式では午前中のダブルス戦で組む宮本が、“姫抱っこ”で歓迎。「初めての経験・・・。気持ち良かった」と、ムフフの近藤。「ミスを全部カバーしてもらった」と、感謝した宮本。女子の申ジエと酒井美紀選手に1打差をつけられた最後の9ホール目こそ近藤への“恩返し”のバーディで同点にこぎつけて、引き分けの2.5ポイントを死守した。
前半は、首位の女子に1ポイント差の2位で折り返したJGTOチーム。
団体戦の先陣を切った池田と竹谷。「今年、日本オープンと、ツアー選手権の優勝者ペア」(池田)は栄えあるメジャーコンビも初出場の竹谷が「緊張して・・・」。前夜も寝られなかった。
寝不足で迎えた今朝はテレビ占いで、「気を遣いすぎてはいけない」と、この日にはあまりにぴったりなワンポイントアドバイスも、若き選手会長の足を引っ張るまいと、すればするほど足がもつれて、「あまり良いゴルフが出来なかった」と後半9ホールのシングルス戦で、挽回を期した。
室田と申ジエ選手を相手に終盤まで劣勢ムードも土壇場の17番でバーディを奪い、“最下位”からの脱出に成功。
池田も、青木と成田プロは3人とも開催地が出身の“千葉対決”と同時に“キャプテン対決”の最終マッチで、2人に4打差をつける3アンダーの圧勝も、もはや池田の組が決着をつける前に、男子は2008年以来の連覇の夢も叶わなかった。
今朝の千葉は氷点下の冷え込みに、コースにも霜が降りて地面がかちこち。その影響でスタートが15分遅れて、大勢のギャラリーをお待たせしてしまった分、「霜を溶かすくらいの熱気でやろうと思った」と、若き選手会長も並々ならぬ覚悟で臨んだが「最後は、女子の勝負強さをみせつけられた」と、最後は男らしく勝ちを譲った。
それに今年は男子にとっても年齢や性別はおろか、勝ち負けすらも超えた貴重な体験をさせてもらった。記念大会はまさに、“ゴルフ界の至宝”で揃えてきたシニアの面々。
メンバー6人中4人が永久シード選手であり、また6人合わせてなんと207勝は、合計年齢363歳のいぶし銀の珠玉の技と経験を見せてもらった。
藤田は高校時代に、中嶋のスイングの連続写真を下敷きに入れていたという。前半はその中嶋と青木という、これまた希有なペアと背筋を伸ばして戦い、後半のシングル戦も、中嶋との時間を心ゆくまで堪能できた。今季の最強ツアー決定戦という、大会の醍醐味を改めて噛みしめた6人衆は、最後も仲良く肩を並べて「来年も、またぜひ出たいね・・・・・・!」。
勝負には敗れたが、良き仲間と2014年の締めくくるにふさわしい、とっておきの1日を過ごしたJGTOチームは互いに来年の健闘を誓い合って、ひとまず解散!
全国ゴルフファンのみなさまにはまた来シーズンも、男子ツアーのJGTOを、どうぞ宜しくお願いします・・・!!

藤田とヒョンソンのラブビーム!! ペアルックで熱々 
兄弟子にはフラれたけど、いいもん、僕にはコンちゃんがいるもん。姫抱っこでチュ。 
そんな先輩方を横目にマジメに硬派に戦い抜いたメジャーコンビ














