記事
いなべ市立員弁東小学校でスナッグゴルフ実技講習会を実施(12月19日)

三重県の北部にある、いなべ市立員弁東小学校で、スナッグゴルフ実技講習会が行われ、3年生39人が参加し、初めてのゴルフを学んだ。
2時間目が終わり、3年生が体育館に続々と集まってくると、申し合わせたかのように、みな静かに8列に並んでいく。
そして最後の児童が体育館の扉をガラガラと閉めると、どこからともなく「ありがとうございます。」というお礼の言葉が、全ての児童から伝えられ、そして再び静かになると、授業開始のチャイムが鳴った。
小林共子校長によると、「ルールとリレーション」をテーマに、日ごろから子どもたちの指導にあたっているそうで、「学習」、「生活」、「集団」という3つの大方針のもとに、9つのスタンダードルールを示して、子どもたちにわかりやすい規範を定めている。
一例を挙げると、「休み時間は準備の時間」、「何かをしてもらったらありがとうと言う」、「友だちの話を最後まで聞く」などがあり、この日の実技講習会でも、随所にその効果が伝わってきた。「こんにちは。」「よろしくお願いします。」という挨拶も、相手の目を見て言葉を伝え、言い終わった後にお辞儀をするという、行き届いたマナーに驚かされた。
員弁東小学校へのスナッグゴルフの導入は、今年9月に開催された、「TOSHIN GOLF TOURNAMENT」における社会貢献活動の一環として、主催者である株式会社トーシンから寄贈されたもので、今年度までに員弁東小学校を含めて9校に導入されている。更に株式会社トーシンでは、用具を寄贈した小学校を対象とした、スナッグゴルフ大会も開催しており、子どもたちの活動を応援してくれている。
贈呈式で株式会社トーシンの江本健一取締役管理部長は、「スナッグゴルフを学ぶことで、悩んだり考えたりすることを学べます。それは皆さんが大人になった時に役立つでしょう。とても楽しい用具ですので、皆さんで活用してください。」と、メッセージを送った。
実技講習では、指導にあたった酒井一也プロのお話を、子どもたちは熱心に聞き、ローラーやランチャーなどの使い方も、しっかりと学んでいて、メリハリのある実技講習会となった。
酒井プロからは子どもたちに、「夢を実現できる子は、普段から積極的に取り組める子で、小さいことかもしれないが、例えばグラウンドにビニール袋が風で飛んできて、拾って捨てることが出来る子か、誰かが拾うだろうと思って見過ごす子か、普段の生活の中でも違いが出てくるので、みんなは積極的に取り組んでほしい」という話がされた。
酒井プロによる桑名市、津市、そしていなべ市での小学校での指導活動は3年目となり、ゴルフの指導だけではなく、人間教育という部分でも、子どもたちの心に響くメッセージが毎回、伝えられている。
講習会を終えて、校舎を出る際に視線に入った下駄箱の靴は、すべてがつま先が前に向けられ整えられ、徹底された指導内容に改めて感心させられた実技講習会となった。




子どもたちにメッセージを伝える酒井一也プロ









