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久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 2003

『かなり気持ちよいかも・・・』大会始まって以来、初めてアマチュアが予選通過。諸藤将次(もろふじまさつぐ)君 ・18歳は、プレーも飛距離もプロ顔負け!!

今大会がアマチュアの出場を認めた(オープン化)1997年以降、初の快挙を達成した のは、 地元・福岡の沖学園高校3年生。しかも、通算6アンダー7位タイは首位と4打差と好 成績で の決勝進出に「もう、最高ですね」あどけない笑顔がこぼれた。
ツアーは、これが2回目の出場だ。前回は昨年11月のカシオワールドオープン。ここ でも、 初日8位タイの好スタートを切って予選通過。2試合連続の本戦突破に、潜在能力の高 さをう かがわせる。
またスコアだけでなく、プレーも飛距離もプロ顔負けだ。
前日初日は、9番と13番で1ラウンド2イーグルを記録した。また、4番と18番ホールで 計測中 のドライビングディスタンスでは、これまで2日間平均319.25ヤード飛ばしてランク トップ を走る。
もともとパワーヒッターだったが、昨年からコーチの井上透さんに教えを請うように なってから「常に300ヤードが“安定して”出るようになってきたんですよ」と、無 邪気に話す。並み居るツアープレーヤーを押さえての飛ばし屋1位についても、一 瞬、躊躇 してから先よりもやや小さな声で「・・・かなり気持ちよいかも」と、照れ笑いを浮 か べた。
今年2月には、井上コーチのオフ合宿に参加した。そのとき、佐藤信人や奥田靖己、 兼本貴 司や福澤義光らシード選手とラウンドできたおかげで、トーナメントの空気にも 「ちっとも 緊張しないんです」と頼もしい。大勢のギャラリーの前でのプレーにも萎縮するどこ ろか「 たくさんの人に見られていたほうが燃えてくる」という大物ぶりだ。
昨年の九州アマチュア選手権で、史上最年少優勝。そのほか、ジュニアの試合などで 6つ のタイ トルを保持する。現在身長180センチ、体重62キロ。まだまだ育ち盛りの18歳、また ひとり 楽しみな逸材が出てきた。
写真=豪快なスウィングでドライビング1位。「諸藤君は、ヘッドスピードを早く走 らせる技術に長けている」とは、井上コーチのオフ合宿で、一緒にラウンドした佐藤 信人の評価。

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