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JCBクラシック仙台 1999

「ジャンボさんは偉大なプレーヤー。でも…」桧垣繁正

3日目は、「偉大なプレーヤー」(桧垣)、ジャンボ尾崎と同組。
そのジャンボの前で、完璧なプレーを披露した充実感が、桧垣繁正の表情にはあふれかえっていた。
 2番ホールでピン手前5メートルをほおりこむと、3番ミドルはピン右2メートル。
 5番ミドルはピン1メートルにピタリとつけ快調に、伸ばして行く。
 6番ショートでは、「完璧に打った」というティショットが風に流され、ボギーとしたが、   7番、532ヤードのロングで、すぐに立て直す。第2打、クリークでグリーンそばまで運ぶと、1メートルにきっちり寄せてバーディだ。
 後半も3つ伸ばして通算14アンダー、首位の手嶋を射程に捕らえた。
 2年前のこの大会。3日目が、ジャンボとの初ラウンドだったと振りかえる。
 「そのときは、ガチガチに緊張してボロボロになって、10位くらいから40位くらいまで落ちてしまった」という。
 しかし、あれから月日はたち、「もう、あのときの“自分”とは違う」という自信が、桧垣の顔を、ひときわ引き締めてみせていた。
 「ひとつ勝って(5月のフジサンケイ)自信もついた。前は、へたするとジャンボさんに50ヤードもおいていかれていたけど、きょうはそんなに離されてはいない。むしろ、ジャンボさんのプレーのリズムにひっぱられた。
 ジャンボさんは偉大なプレーヤー。だけど、僕は誰とまわっても、自分のゴルフに徹することができるようになったと思う。進歩は、できている。
 そして、今日だけは、とりあえず、ジャンボさんに勝った。それがまたひとつ自信になるはず」(桧垣)
 またもうひとつ上の自信をつけられる、2勝目はすぐ手に届くところにある。

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