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石川遼 『いつかはライバルに・・・』

昨日の抜けるような青い空とはうって変わって、今日は曇天。一日を通して陽が射すことはなかった。
今日の石川は11:55に10番ホールからスタート。スタートホールのティーショットは天気とは違い、昨日同様思い切りの良いショットでフェアウェイにボールを運んだ。
12番ホールまではパーを重ね、迎えた13番のPar3。このホールは昨日、グリーン手前の池に落としてダブルボギーを打っている。風は昨日と同じくほぼ無風。そして石川はやはり昨日と同じ5番アイアンを選択した。
「2日連続で同じミスを繰り返してしまった。昨日からこの13番はポイント。ミスが許されないホールで2日間ともミス。風とか距離とかの問題じゃない。ボールを芯で捉えられていない。」
無情にもボールは昨日と同じようにグリーンに届くことなく手前の池に落ちた。ドロップゾーンからの3打目でもピンに寄せきることが出来ず、2パットのダブルボギー。
続く14番ホールでもセカンドショットでグリーンを捉えることが出来ずボギー。流れが悪くなりかけたかに見えた。
しかし前半最後の18番ホールPar5でこの日初めてのバーディを奪うと、ここから流れが一変する。
石川は18番ホールが終了したあと、クラブハウス内のトイレに立ち寄った際に、偶然、この日の午前中にラウンドを終えたローリー・マキロイのキャディとすれ違った。
「今日のローリーのプレーはどうだったの?」
「ローリーはトータル3アンダーまで巻き返したよ!遼はどう?」
「ハーフ終わってトータル1オーバーだよ。」
石川はラウンド終了後の記者会見で、“ローリー・マキロイ選手はあなたにとってどのような存在ですか?”との質問を受け、こう答えている。
「将来的にはライバルになりたい。今は彼の方がゴルフのレベルが高い。ワールドランキングも上。いつか彼がボクのことをライバルと思ってくれるようになりたい。そのためにも、もっともっと頑張らないといけない。」
その思いが後半のゴルフに象徴されている。
折り返した1番ホールでチップインバーディ。2番ホールでセカンドショットをピンの根元につけてバーディ。7番のPar3ではピン右横5mを沈めてバーディ。最終の9番ホールではグリーンのカラーからチップインバーディ。
5バーディ、1ボギー、1ダブルボギーの2アンダー、トータル3アンダーで、ローリー・マキロイと同じ11位タイにつけた石川。
明日は奇(く)しくも、そのローリー・マキロイと同組でのラウンドとなる。
自分をライバルと思わせる絶好のチャンス。
明日の石川のプレーに注目したい。















