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全英オープン3日目 石川遼「自分の心技体を出し切って終われるように」

今日は4番アイアンを抜いて、ついに新兵器の0番アイアンを投入した。
先週のイギリスのグラスゴーにあるロックローモンドゴルフクラブで行われた『スコティッシュオープン』では全英オープンを想定して使用していたが、今週起用するのは今日が初めてだ。

昨年予選落ちした全英オープンでは、強風にとまどった。セントアンドリュースも昨年以上に風が吹くコースなだけに、飛距離と精度の高さがいつも以上に求められる。そして、何より風に柔軟に対応できる操作性と弾道がカギとなる。

0番アイアンとは、2番アイアンよりもロフト角が小さい16度。アイアン型のユーティリティでソールが厚く作られている。
弾道が低く、風の影響を受けづらいのに加え、ランが出るため地面が固いこのコースでは特に有効となる。

「風が強く吹いてくれれば活躍してくれる。かなり使えるクラブ」という頼れる存在で、18番ホールと隣接しており左サイドは気にせずに済む「1番ティショットを打ってみたい」と思って決めた。

今日は0番アイアンを使用したのは、1番の他に5番セカンドショットと13番ティショットと計3回。
このアイアンを使ってミスショットとなったのは13番のみ。「低い弾道でなくても、ノーマルなショットで良かった。中途半端になった。」と悔しがったが、ショットは「バランス良く打てているので」と好感触を持って明日に臨む。

今日の課題はパッティング。「風でボールがゆれていた」とリズムを作るのにかなり苦しめられた。3パットはないものの、パット数「33」は今週で一番悪い数字。

14番では「グリーン上ではパターを使うっていう固定概念があるけど、最善のクラブで打っていこう」とサンドウェッジを使用した。
「芝が強くグリーンの面も取れないので、気にしないで打てました」とパーセーブ。「パッティングの手応えを感じて日本に帰りたい」と明日のラウンドで修正を試みる。

今週は優勝争いに加わった全米オープンの再現とはならなかったが、「順位が下がってもモチベーションは下がっていない。もしろ、良いプレーでモチベーションが上がっている」
明日は「爆発を期待している。自分の心技体を出し切って終われるように」と気合い十分だ。

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