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全英オープン 石川遼が2年連続で公式記者会見に登場

13日(火)の9時から行われた全英オープンの公式記者会見に、2年連続で石川遼が呼ばれた。

「I'm going to try my best!」と英語でスピーチした後にこう続けた。
「It's going to be a very big day for me and a good experience.」

石川にとって、英語でスピーチする機会や外国メディアに対して発言する機会が以前よりも増えてきた。
今年初めのアジアと欧州選抜チームの対抗戦「ロイヤルトロフィ」でも英語でスピーチする場面があった。

今回はその時よりも流暢に、そして長くスピーチを行った。
「もっと英語で受け答えができるようになりたい」と話す18歳からは、著しい成長を感じさせる。

それはゴルフでも同じ事が言える。
「自分の理想よりも早くレベルアップしている」。

技術的・精神的な面は自他共に認める程に向上した。
例えば、中日クラウンズでスコア58を出した経験値。憧れのペブルビーチで経験した全米オープンで首位と1打差の4位でスタートした経験値が糧になっている。
「大きな舞台での経験」がどんな練習よりも意味のあるものに変えている。

しかし、その半面で「まだ体力的には自分がしたいパフォーマンスが出来るには至っていない」。
全米オープンで絶好のスタートを切ったのにも関わらず、予選の2日間で「体力を80%使い切ってしまった」。
「自分でラウンド中に呼吸が浅くなり、脈が速くなっているのが分かった。」と話す通り、決勝では失速し33位タイで幕を閉じた。

それからの当面の課題は、自分の体力の強化を挙げている。
今日の公式記者会見でも、記者の囲み取材でも口にするのは、体力という言葉。
有酸素トレーニングを取れ入れる等、体力の充実を図っている。

今週のセントアンドリュースも風が吹いて雨が強まれば、体力は相当消費する。
「初日に70が出せるのも、最終日に80が出るのも全て自分の実力」だからと、同じ過ちを繰り返さない為にも、4日間同じペースでゴルフをする事を目標に置く。

「全米オープンでの経験からみて、メジャー優勝の可能性は?」との問いには、「100メートル離れていたとしたら、5メートルは近づけましたかね」と充実した顔を見せた。
 

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