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アジアが全勝、4ポイントリード!!

アジアVS欧州の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」の2日目は8人全員が笑顔の帰還。大会2日目は8日(土)のフォアボール戦でアジアが4戦全勝した。

もはやこの日の戦いぶりには、さすがのキャプテン・ジョーも、文句のつけようがない。
「昨日、負けた選手もみんなが勝って帰ってくれた。そのことが、何より嬉しい」と、尾崎直道。「みんなの勝ちたい、という気持ちがヨーロッパチームを上回ったのだと思う。みんなよくやった。よく頑張った」と、8戦士を褒めちぎった。

この日も先陣を切ったアジアンツアーの賞金王コンビは、あいかわらずの絶好調ぶりだった。中国のWリャンと、韓国の盧承烈(ノスンヨル)が2日連続の圧勝を飾った。闘将モンゴメリーと、リス・デービスは欧州きってのパットの名手。しかし3番で、リャンが6メートルのバーディで先手を打つと、あとは手も足も出なかった。
リャンのパターと盧の飛距離。「この2つが噛み合った」と揃って胸を張る5&4。相手に一度もリードを許さず早々に、チームにこの日最初の勝ち点をもたらした。

直道が「世界最強のコンビになる」と断言した。薗田峻輔と石川遼のペアはこの日も、特にグリーン上で魅せた。5番で石川が、13番ものバーディを沈めて2アップ。薗田は7番で8メートルを決めた。そしてこれまたあいかわらず後輩のミスは、先輩が補う。13番。深いブッシュに入れて、石川は痛恨のギブアップも薗田が渾身のパーセーブでしのいでみせた。

3アップで迎えた16番は石川の10メートルのバーディパットが“ウィニングパット”になったが「たまたま僕だっただけ。先輩はいつも“俺に気を遣うな”と言ってくれる。先輩はいつも落ち着いているから安心してプレーが出来る。いつも僕のミスをカバーしてくれるから」。
薗田も「僕だって、ミスしたときは、遼にカバーしてもらう。それがゴルフのチームワークというものです」。初日から、ますます力をひとつにして2連勝。再び相まみえたマナセロ&マルティン組を、3&2で打ちのめした。

終始ゴキゲンの直道が、いっそう笑みを深くしたのは続く3組目だった。インドのジーブ・ミルカ・シンが、賞金王と新たに手を組み、息を吹き返した。深刻な腰痛に、ショットもままならなかった大会初日。いつもは陽気な選手が、その夜のチームディナーでは、口数も少なかった。
「逆に闘志を燃やして、必ず結果を残してくれると信じている」とは言いながら、「内心は心配だった」という直道の懸念も杞憂に終わった。
勝負は18ホールまでもつれ込む接戦にも痛みをこらえ、金庚泰(キムキョンテ)と力を合わせて渾身の1アップで逃げ切った。

初日に負けた2チームを、互いに入れ替えた。直道の采配がハマった。リベンジをかけたラストマッチは若大将と地元タイの英雄ペア。池田勇太とトンチャイ・ジェイディは「言葉が通じない中でもお互いに感情を察知して、上手くやれたと思う。完璧なペア」と、自画自賛で声を揃えた。

初日の敗退もあって、「負けたくない」との思いで、いっそう強く結ばれた2人。
「最高のコンビネーション」(池田)、そして2人合わせて圧巻の14バーディを持ってしても、楽勝とはいかなかった。対するピーター・ハンソンと、フレデリク・アンデション組は思いのほか手強かった。

しかし、だからこそ2人の心にいっそう火がついた。「相手に不足なし」と、正面から噛みついた。スタートで先手を取られても、めげなかった。「我慢比べ」で懸命に食い下がり、ついに10番は2人揃ってバーディでこの日最初のリードを奪うと、あとは一歩も譲らなかった。

「トンチャイはタイのヒーローだけど、勝って終わることこそ真のヒーロー。俺がその足を引っ張るまい」と続く11番で、チップインバーディを決めて男気を見せた池田に直道が抱きついた。
12番は、5メートルのパーセーブでしのいだ。
13番ではトンチャイが10メートルをねじ込んで、直道と3人で感激のハイファイブ。
この日、最もギャラリーを集めた注目のマッチは10人の警備員がつくものものしさも、タイの夕暮れ迫る17番で、終焉を迎えた。池田がバンカーからピンそばのアプローチで終止符を打った。
改めて、キャプテン・ジョーが大健闘の2人の首にむしゃぶりついた。

大会は2日目を終えて、トータル6対2でアジアが2年ぶりのロイヤルトロフィに、大きく手を伸ばした。いよいよ9日(日)の最終マッチはシングルス戦。「明日は、頼りになるのは自分しかいない」と池田が言えば、ジェイディも「明日こそ、自分を見失わないことが大事」と強調した。
そして「明日こそ、本当の実力が試される」と、石川も気合いを入れ直す。
「4つのリードは、ネガティブに考える必要はまったくない」と、そんなメンバーたちを励ました直道。
「しかし、最後まで油断はしない。明日こそ、必ず勝って帰れとみんなに伝えるつもりです」。
キャプテン・ジョーは、初日に引き続き、2夜連続のチームディナーで再び8戦士の心に火をつけ、最後の仕上げにかかる。

<2日目の結果>
× コリン・モンゴメリー&リス・デービース 5&4 W・リャン&盧承烈(ノスンヨル) ○
× マテオ・マナセロ&パブロ・マルティン 3&2 石川遼&薗田峻輔 ○
× ヘンリク・ステンソン&ヨハン・エドフォルス 1UP 金庚泰(キムキョンテ)&ジーブ・ミルカ・シン ○
× ピーター・ハンソン&フレデリク・アンデション 3&1 池田勇太&トンチャイ・ジェイディ ○

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