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石川遼 『3日連続で・・・』

KOLON Hana−Bank韓国オープン3日目。
この日は目まぐるしく変わる空模様。朝からは曇り空。昼過ぎには大粒の強い雨がコースを叩きつけ、その後は真夏のような太陽が照りつけたが、時折5m以上の風がコース内に吹きつけた。

石川がスタートしたのは10時20分。この時点でスコアを伸ばしている選手はほとんどおらず、「トップに迫るチャンスだったのに・・・。」
難しいコンディションの中、この日スコアを伸ばしたのは65選手中8選手だけ。その中に同組のローリー・マキロイがいた。
昨日の石川の記者会見。「ボクとマキロイは今はまだライバルとは言えない。ゴルフに差があり過ぎる。」
マキロイはスタートホールこそパーだったものの、2番ホールから5連続バーディ。スコアを一気に8アンダーまで上げ、この時点でリーダーボードのトップに躍り出た。
一方、石川も5番ホールのPar5で、グリーン手前40ヤードからのアプローチを直接入れてイーグル。しかし8番ホールのPar5でティーショットを右に曲げてボギー。ここから若干ティーショットがブレ始める。10番ホールのPar4で左のラフからグリーンに乗らず、入らずでボギー。そして鬼門の13番Par3。このホールはグリーンが池に囲まれている“アイランドグリーン”。一昨日、昨日と池に入れ、ダブルボギーを叩いているが、「特に(このホールに)イヤなイメージは無かった。」
昨日までよりも若干の風は感じていたが、いつも通りの5番アイアンで振りぬいた球は、やはりグリーンに届くことなく手前の池の中に消えた。
「3日間とも同じミス。当たりが薄かった。3日連続で同じホールで池に入れたのは初めて。池ポチャ×3日=6打。この6打は痛い。大きい。」ダブルボギーとした。
次の14番ホールPar4でバーディを奪うものの、この日はこれが精一杯のラウンドだった。
マキロイも後半は風の影響からかスコアを落とし1オーバー。この日のラウンドを6バーディ、2ボギーの4アンダーとし、トータル7アンダー。首位タイで最終日を迎える。
「マキロイのプレーは凄かった。まずパットが上手い。常にジャストタッチで打てている。今日みたいな条件が悪い中でもしっかりスコアを伸ばしてくるし、ドライバーもフォローでもアゲンストでも飛距離が出る。やっぱり今のボクとは差があると感じました。今日はマキロイの凄さを見せつけられましたね。」と唇を噛んだ石川。
1イーグル、1バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの1オーバー、トータル2アンダーの13位。しかし石川はまだあきらめていない。
「チャンスが無くなったわけではない。明日は優勝を目指してあきらめずにプレーする。それが招待選手としての仕事だと思うから。」

明日の最終日、招待選手としての自覚を持った17歳は、魅せるゴルフでギャラリーを喜ばせるに違いない。

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