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2009年度ジャパンゴルフツアー表彰式を開催

2009年度のジャパンゴルフツアーは先週のゴルフ日本シリーズJTカップで全日程を終了した。石川遼が、史上最年少の賞金王に輝き、40歳の丸山茂樹がプレーオフの末に、10年ぶりのツアー10勝目を挙げたツアー最終戦は、約1万5000人もの大ギャラリーを記録して、劇的に幕を閉じた。

その余韻もさめやらぬまま、1年を戦い抜いた精鋭たちが集結した。

12月は7日(月)に都内のANAインターコンチネンタルホテル東京で開かれた2009年度のジャパンゴルフツアー表彰式。
部門別ランキングほか、各特別賞を受賞した選手を表彰するビッグイベントは、ツアーを支えて下さるスポンサーをはじめファンや関係者に、選手たちが直々に感謝の気持ちを示す場でもある。

年末恒例の今年最後の晴れ舞台で、主役はやっぱりこの2人だった。
エレベーター式の扉が開き、バックライトの中で盛大に炊かれたスモークから表れたのは、18歳の石川遼と、23歳の池田勇太だ。

今年のツアーを引っ張った若い2人は石川が賞金ランキング賞をはじめ、最優秀選手賞、Unisysポイントランキング賞ほか計9部門に輝いた。

池田は最優秀新人賞を獲得した。

まばゆいスポットライトを浴びた2人は石川が、いかにもスマートなタキシード風のスーツ姿に対し、池田はダブルのジャケットにやっぱり3タックのスラックス。

何もかも対象的な二人は、石川が3年連続の登壇にも初々しく、「こんなにたくさんの賞をいただくことが出来てほんとうに光栄です」と、頬を染めた。

池田は早生の石川が早くも昨年のうちに同賞を獲得していることに触れ、「本来ならば逆じゃないのかな、と。しかも新人らしからぬゴルフをしてきた僕が、こんな賞をいただくのはなんだか不思議」と笑いを誘った。

性格の違いも際立った受賞スピーチは、しかしいずれも溢れんばかりの感謝の気持ちを込めたという点では同じだった。

石川も池田もまずは家族と、支えてくれた人々へのお礼を忘れない。

「僕も遼と同じで、親とゴルフを教えてくれた祖父には本当に感謝しています。また、今年ここまでやれたのは、僕に関わってくれたすべての人たちのおかげなので、まずはそこに感謝しなければいけないと思っています」(池田)。

石川はまた、かたわらの池田にも頭を垂れて、「今年僕がここまでやれたのは、池田さんの存在があったから。そのことにも感謝したい」。

そして、さらなる飛躍の約束だ。
石川は確かに、賞金王が決まった瞬間は「その重さを感じていた」。
しかし、それから一夜明けたいまは、すでにすっかり実感が薄れてしまっているという。
「賞金王はすでに過ぎ去った過去のものとなりました。余韻に浸っている間もないような気がするので来年に向けて、また練習を頑張っていきたい」。

池田は、賞金ランキングほかUnisysポイントランキング賞と平均ストローク賞で2位。また、平均パットとバーディ率では3位。

ことごとく、2位以下に甘んじたことに触れ、「ミスター2位だな」と自嘲の笑みで「新人賞は人生に一度しか取れない賞で光栄ですが、来年はそれ以外のものを獲ってまたこの場所に帰ってきたい。欲張りなんで、全部の賞で1位を目指したい」と、不敵に笑った。

※ジャパンゴルフツアー表彰式のもっと詳しい内容は、後日当ホームページ上でご紹介してまいります。お楽しみに!!

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