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社団法人日本ゴルフツアー機構 会長 小泉直より新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
皆様には平素より、私たち日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催、主管いたしますジャパンゴルフツアーに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

昨シーズンを振り返りますと、1月に開催されましたアジア対ヨーロッパの対抗戦、「ザ・ロイヤルトロフィ」におきまして、尾崎直道キャプテン率いるアジアチームが勝利を収め、幸先のよい2009年の幕開けでした。
4月にアメリカ・ジョージア州オーガスタで開催されました「マスターズ」では、片山晋呉選手が単独4位に入る大活躍で多くの日本のゴルフファンを魅了し、2009年のジャパンゴルフツアーの開幕に大きな弾みをつけてくれました。
国内でのシーズンが始まってからは、開幕戦の「東建ホームメイトカップ」からプレーオフの試合展開となり、非常にエキサイティングな試合が続きました。6月、私どもが主催いたします「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」では、プロ14年目、QTランキング9位の五十嵐雄二選手が見事に初優勝を果たし、自身初となるシード資格を得たことは、多くの選手に夢と希望を与えてくれました。10月にはアメリカのカリフォルニア州におきまして「ザ・プレジデンツカップ」が開催されましたが、石川遼選手がインターナショナルチームの一員として出場し、チームの中で一番多くの勝利を獲得する活躍をしたことも大きな話題となりました。最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、今年から日本ツアーに本格復帰した丸山茂樹選手が10年ぶりのツアー10勝目を飾り、2009年の締めくくりに相応しい優勝者で幕を閉じました。
2009年度の賞金王は、ともに年間4勝をあげた18歳の石川遼選手と23歳の池田勇太選手が熾烈な賞金王争いの末、石川選手が史上最年少で獲得。この話題はゴルフ界にとどまらず、国内、海外での大きなニュースとなったことは、記憶に新しい出来事です。

ギャラリー数や視聴率におきましても、昨年を上回る数字を残すことが出来ましたが、一方で、大会運営の安全管理やゴルフの観戦マナー等において、課題が表面化した1年でもありました。この点につきましては、今年のシーズンが始まる前に、再度徹底した安全管理の構築、マナー啓発等をして参る所存です。

今年度は25試合のツアートーナメントと9試合のチャレンジトーナメント(2009年度末時点)を開催いたします。ツアートーナメントにおきましては、「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」が新規トーナメントとして開催されます。昨今の世界的な経済不況の中、昨年の試合数以上のトーナメントを開催できますのも、主催者、特別協賛者をはじめとした関係各位、マスコミ各位、大会を支えていただいているボランティアの方々、そして全国のゴルフファンの皆様のご理解とご支援の賜物と心より御礼申し上げます。

さて、私たち日本ゴルフツアー機構は、今年度も更なるゴルフ界の発展と社会貢献に邁進すると同時に、様々な改革に取り組みます。特に、世界6大ツアーで構成される『インターナショナル・フェデレーション』の一員として、世界の各ツアーとの交流を今以上に深めて参ります。今や世界のゴルフツアーは『ワンワールドの時代』であると考えております。日本国内でのゴルフツアーの充実を図ることはもちろんですが、今までにない試みとして近い将来、欧米ツアーとのトーナメントの共同開催をするべく作業を進めて参ります。またアジアの各国とも連携して、新しいトーナメントの開催や通常のトーナメント形式とは異なる団体戦等の開催も目指します。

近年、企業の社会的責任も非常に重要になってきております。昨年より取り組みを始めたアンチ・ドーピング活動、エコ活動等を引き続き推進するとともに、警視庁や国税庁などからの協力を仰ぎ、ツアープレーヤーが適切な社会生活を送るにあたっての教育、指導もおこなって参ります。

最後になりましたが、役職員一同、ツアーメンバー共々、トーナメントの活性化に取り組んで参りますので、皆様方の温かいご声援を頂戴できれば幸いに存じます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

社団法人日本ゴルフツアー機構
会 長   小泉 直

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