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鳩山カントリークラブ・GMAチャレンジトーナメント 2010

アマチュア小平智さんが優勝「同世代の薗田峻輔に近づきたい」

チャレンジトーナメントの歴史に新たな1ページが刻まれた。

『鳩山カントリークラブ・GMAチャレンジトーナメント』最終日、単独首位でスタートしたアマチュアの小平智さんが、中田範彦、向井基晴らの追撃を交わし、通算13アンダーで優勝に輝いた。

プレッシャーはあったという小平さんだが、アマチュアらしからぬマインドコントロールで、自らのゴルフに集中し、2日間通してボギーはわずか1つという終始安定したゴルフで優勝を勝ち取った小平さん。
「初日に8アンダー出したにも関わらず、2日目も5アンダー出せたというのは、これまでで最高のゴルフでした。今までの自分のゴルフだと、最終日になるとスコアを伸ばせないことが多かったけど、QTとか色々経験を積んできたことが自信になって、今日も伸ばせたと思います。」

ハーフターン時にはスコアボードを確認し、中田範彦や向井基晴の激しい追い上げに気づいた小平さんだが、ここでも自分のゴルフに集中していた。
「自分の中で5バーディ、ノーボギーで3パットをしないということを目標に設定していて、それを心がけていたので、あまり人のことは気にならなかったです。僕のプレースタイルはあまり表情変えないで、喜怒哀楽を出さないところなんですけど、今日もずっと平常心でやっていたので、ボギーを8番ホールで打ちましたけど、気持ちを高ぶらせることなく落ち着いてパーを積み重ねることが出来ました。」

終始、自分のゴルフに徹していた小平さんだが、
「上がりの3ホールはさすがに緊張しました。最終ホールのスコアボードで、自分がリードしていることは気づきましたけど、優勝を確信するなんて余裕はなかったですし、目の前のパットに集中することだけ考えてやっていました。」
という言葉通り、苦しい戦いだったことを物語っている。

同世代には今年、『〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック』で優勝し、ブレーク中の薗田峻輔がいる。
「彼とは昔から仲が良くて、ずっと一緒にやってきたんですけど、プロになって、一発でQT受かって5試合で優勝しちゃったので、今の彼の活躍はすごく刺激になっていますね。悔しいというかすごいなって感じです。負けてられないなっていう気持ちでやっていました。まだ向こうのが、先に行ってしまっているので、今は目標というか徐々にでも近づいていきたいですね。」
この優勝で、先を行くライバルに一歩近づいた。

今後の試合での目標を聞いた所、
「今回のことは次の試合にもつながると思います。今日のように、次もというわけにはいかないと思いますけど、あまりボギーを打たないようにしたいですね。プロに勝とうなんて到底思ってないですけど、自分のゴルフをして納得の出来るゴルフが出来れば、運がよければ上に行けるかもしれないし、そうなればいいですね。今は、自分のゴルフを貫くという事を意識しているので、他の人はあまり見ないようにしてがんばっています。
今回、プロの方は小技が違うなと実感しました。この2日間は、たまたま自分は上手く行きましたけど、パターアプローチが今は課題です。ショットはある程度得意なので、そこを磨ければ今日のように、スコアにつながると思うので、そこを重点的に練習していきたいですね。」
と更なる進化を目指している。

男子ゴルフ界の新たなスター候補、小平さんの今後の活躍に注目したい。



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