Tournament article

中日クラウンズ 2009

手嶋多一は「どさくさに紛れて・・・」

激しいトレーニングや練習を積むやり方が主流のいまのツアーの中で、「あえて何もしない」という少数派。長いオフも、ラウンドは数えるほどしかしていない。
「あとは家でゆっくりしてます」。

それでも13年もの間、シード権を守ってきた秘策が何かあるはずだと疑う報道陣に「じゃあ家では何をしてるんですか」と食い下がられて、逃げ惑いながら「いや、ほんとに何もしてないんですってば!!」。

超・感覚派は自分のフィーリングが失われることを懸念して、コーチをつけない。
ホールアウト後は「考えすぎる」ことを防ぐために、むやみな打ち込みもしない。

自分のやり方を頑固に貫き、今年41歳を迎える。
「アラ・フォーですから。3、4日目はけっこうきつい。だから、無理はしません。強いて言えば、今日もよく寝ることですかね」とのほほんと、「明日もどさくさに紛れてさらっと行きます」。
この日は、得意のパットが冴えて3位に浮上。
実は難コースにめっぽう強い手嶋が、虎視眈々と上位を狙う。

関連記事