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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2009

武藤俊憲は「免疫が出来ました」

6番パー5のイーグルも、遠慮なしに拳を握った。219ヤードから、5番アイアンで左2メートルのチャンスを沈めて伸びやかな笑顔を見せた。

最終18番パー3は、ラフからのアプローチがあともうひと転がり。カップをのぞき込むように止まったボールに、「入っとけよという感じ!」。
普段から、あまり感情を出さない選手がこのときばかりは膝からへなへなと崩れ落ち、悔しさを全身で表した。

トレーニングでムキムキの胸を反らして「免疫が出来たんです」。
米ツアー3勝の「オーラ」にこてんぱんにやられたのは、11月のレクサス選手権。
2日目に首位に立ち、3日目に最終組で回ったのは丸山茂樹だ。

初めての同組ラウンドに、圧倒された。
「回る前から丸山さんに負けていたと思う」。
緊張から3位タイに沈んだが、組が離れた最終日に大逆転優勝で、前日のリベンジを果たした。

この日3日目にはその丸山と、改めて顔を合わせたが、もはや萎縮することはなかった。

直に言われたことはないが丸山が、「武藤くんはきっとそのうち大化けする」と、自分を一目置いてくれていることは、人づてに聞いている。

トータルドライビング賞で現在1位。今年1年、もっとも飛んで曲がらない選手の称号は、2年連続の受賞を目前にして「自分の武器は分かっている。丸山さんの前でも自信を持って振らないでどうする!」。

気迫で2打のリードを奪った。

今大会は2年連続3度目の出場にして、大会3度目の最終日最終組を迎える。
このツアー最終戦との相性の良さは、間違いない。
「……もう、いい加減勝ってもいいんじゃないですかね?」
3度目の正直といきたい。

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