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ブリヂストンオープン 2009

竹本直哉は今週も2本のスプーンで

先週の日本オープンは、フェアウェーの狭い難コースで味をしめた。「ドライバーでティグラウンドのターフを取る男」との異名を持つ選手は、「僕がこんなコースでドライバーを持ったら事故を起こすだけ」と潔くバッグから抜いて、代わりに入れたのが、2本の3番ウッドだった。

「普通のスプーンと、飛ぶスプーン」の違いは、シャフトが42.75インチなのに対し、飛ぶほうは44インチ。ロフトも13度と若干、立ててある。

これをホールによって打ち分ける作戦で、初日に10位。結局42位まで順位を下げたが手応えをつかめたことで、自信がついた。
「近頃、ドライバーも当たっていなかったから」。
無理に使ってミスを重ね、リズムを崩すよりも、よほどいい。

今週も“二刀流”に決めた。
この選択が、引き続き奏功した。

この日初日は前半のアウトコースは「ほとんどチャンスにつけられた」という。

2番のバーディは、「普通のスプーン」。
4番、7番、さらに折り返しの10番では「飛ぶスプーン」を握ってゲームの組み立ても巧妙に、ボギーなしの67は2位タイ発進だ。

現在賞金ランク69位は3年目のシード権の確保にはまだ足りない。
上昇気流に乗った今こそ、稼ぎ時だ。

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