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ブリヂストンオープン 2009

片山晋呉は「捜し物を取り行く感覚が出てきた」

ほぼ毎ホールで白い歯がこぼれる。生き生きと、無心にボールを追うあの感覚。昨年は永久シードの25勝を達成した賞金王が、大会3日目の最終組で「去年は毎試合のようにやっていた。あの感覚を取り戻した」と、笑う。

今週は、キャディバッグを2つ持って来ている。ラウンド用と、もうひとつはパター用だ。20本を超えるそれが、ぎっしりと詰まっている。
中から、くじ引きのようにその日のパターを決めるという片山が、今週選んだのはツアー通算23勝目をあげた一昨年の今大会で使っていたものだった。

思い出のパターで前半の3番、4番で4メートルの「ナイスパー」。
7番でもまた4メートルの「良いボギーパットを決めた」。
少し前なら「あそこで決めきれずにずるずると行っていた」。
しかしこの日は「いや、そうじゃない。ここでは、こうして踏みとどまって……というふうに。前向きな組み立てが出来てきた。忘れていた感覚が戻ってきた」と、目を輝かす。

4位につけた4月のマスターズ以降、「燃えるものがない」と嘆いていた。
「最高のゴルフをして2打、足りなかった。次は優勝を狙う、とは言えない。これ以上、どうすればいいのか」と悩み抜いた半年間だった。

燃え尽きて、灰になってしまった情熱を、再び燃やすための燃料を捜している、と前日2日目に話していた。
「まだ、それは見つかりそうにないけれど。それでも、今日のゴルフはここ最近の僕にはないくらいの感じで。捜し物を取りに行く感覚は出てきた」と、話す表情は晴れやかだった。

明るい兆しが見えかけているいま、今季2度目の最終組で迎える最終日こそ、「優勝争いすることによって、何かを取り戻せることが出来るのではないか」との予感もある。
「あとは、逆転して勝つだけ。燃えるようなプレーで、今季1勝を飾りたい」。
勝てばある意味、賞金王の復活Vとなる。

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