Tournament article

ANAオープン 2009

谷口徹の一番のライバルはキャディ!?

最終日は優勝争いのさなかに衝撃の事実が発覚した。専属キャディの清水重憲(しげのり)さんが、これまで手にした“勝ち星”は、なんと「18」。ラウンド途中にそれを聞いて唖然呆然。対する谷口は「15」と、3つも負けていたのだ。

キャディが選手を凌駕するという奇妙な現象の理由は男子ツアーがお休みの週に、名アシストで有名な清水さんに、女子ツアーからたくさんのオファーが舞い込むからだった。

谷口が2度目の賞金王に輝いた2007年に、同時に上田桃子選手を女王に押し上げた凄腕は今季もすでに、8月に上田選手と、先週の日本女子プロ選手権で、賞金女王の呼び声高い諸見里しのぶさんを優勝に導いている。

つまり清水さんは、“2週連続V”で、今季3勝目をあげたことになる。
日頃の貢献にはもちろん感謝しているとはいうものの、選手よりキャディのほうが目立つなんて、やっぱりプロとしては面白くない?!

「むかつくなあ…」と、清水さんに闘志メラメラ。
一番のライバルは、いつもそばに寄り添うキャディだったなんて。
そんなこと、絶対に許せない。負けたままなんて、プロの名がすたるというものだ。

でも、待てよ……。
「よく考えたら、僕と彼が組んでいる限り、僕は彼に永遠に勝てないんですよ。どうしたらいいんですか」と、おどけて笑った。

本当に清水さんに勝ちたければコンビを解消するしか方法はなさそうだが、これほどの相棒をみすみす手放すなんて、ありえない。今年は自身3度目の賞金王と、これから永久シードのツアー通算25勝を狙うというのならばなおさらだ。

関連記事