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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2009

石川裕貴「遼くんブームに乗ります!」

前半、5アンダーをマークして、一時トップを走ったが、後半の7番でロストボール。さらに8番でティショットを右の林へ。連続ボギーで3アンダーに沈んで悔しがった。
「そのままで上がれれば良かったんですけど・・・」。

ホールアウトを出迎えた関係者に謝った。
「落ちちゃって、スミマセン」。

しかし、ここは数々の罠が潜む大洗ゴルフ倶楽部だ。
トラブルがないほうが、おかしいくらいだ。
「しょうがないボギーですし、ミスもそれだけでとどめられて上出来ですよね」。
別のホールのファインプレーを振り返ることで、気持ちを切り替えた。

この日は、小技が完璧だった。
アプローチもパットも。「ターゲットを決めたら、意識するのはリズムだけ。狙ったところへ迷わず打つ」。
最近、ずっと心に決めていることだ。

先のオープンウィークに、同じ青山充コーチに見てもらっている縁で、練習仲間で先輩の近藤共弘とともに、何度かコースを下見したことも、奏功している。

「左からの風なら? 右からなら・・・。近藤さんの攻め方を見ているうちに、攻略法が分かってきた」。本番まで5度の練習ラウンドで、大洗の特徴を頭にたたき込んだ。
「それが、生きていると思う」と満足げに頷いた。

鳥取県出身の26歳は両親の勧めで10歳からゴルフを始め、2002年に中国アマ。日大時代は日米対抗の個人戦でV。
2004年の日本アマではベスト8に入った期待の星だ。

同期には、2007年のチャレンジランク1位から、今季初シード入りを果たした松村道央がいる。
昨年のファイナルQTランク36位の資格で本格参戦を果たした今年こそ、「松村のあとを追いかけます」と意気込む。
そして、なんといっても同じ名字の17歳だ。
石川遼は、この日1打差の15位タイと、やはり好位置につけており「ぜひ、この流れに乗りたいですね」。
せっかくだから、このブームに便乗して“裕貴”の名を売りたい。

石川 裕貴 (イシカワ ユウキ)
1983年4月29日生まれ、鳥取県出身。10歳のとき、家族の勧めでゴルフを始める。2002年の中国アマ優勝、2003年は日米大学対抗で個人優勝。2004年に日本アマベスト8などの戦績がある。

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