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東建ホームメイトカップ 2009

今季初シードの池田勇太が3位タイ

2009年のジャパンゴルフツアー開幕戦は、初シード組の健闘が光った。最終日は、プロ3年目の池田勇太が初優勝まであと一歩と迫った。
昨年はツアーの出場権がなかったにもかかわらず、10試合で賞金ランクは52位に食い込んだ有望株が、この開幕戦でいきなり大暴れした。

通算9アンダーの2位で迎えた最終18番は、絶好のチャンス。

ピン右3メートルのバーディパットはしかし、ほんのわずかにカップをそれて、思わずつぶやく。

「今のは、入っとけよ!」。

タップインでパーパットを沈め、苦笑いでグリーンをおりた直後にリーダーズボードが入れ替わった。
最終組のブレンダン・ジョーンズが13番でボギーを打って、首位に並んだ。
さらにそのあと、ギャラリーのサインに応じている最中に、ジョーンズが16番でまたボギーを打って、いよいよ池田が単独首位に。

しかし本人は、まったく期待していなかったという。
まだあとに続々と続く後続組は、17番のチャンスホールを残している。
冷静にゲームを読んで「俺はねえな」。
そう思ったが、周囲の「終わるまで待っていれば」とのすすめに素直に従い、もしもに備えて準備しようと練習場に向かったものの、1球打った瞬間に金が10アンダーにしたとの情報が入った。

「だから、それですぐに帰ってきちゃった」。
プレーオフには残れなかったが、開幕戦で1打差3位。
しかもこの日はボギーなしの65。
「上出来でしょ? だって、今日は3アンダーからスタートしたんだよ!」と、落胆はない。

いつも強気な23歳は、遠慮もない。
「試合会場に入れば歳とか関係ないよ。みんな平等。同じ土俵で戦ってるんだからね」。
怖い物知らずが何よりの魅力だ。
「次にチャンスが来たら勝ちますよ」。
それが当然、と言わんばかりだ。

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