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日本プロゴルフ選手権 2008

片山晋呉が首位浮上

後半の16番パー3でピンチ。ティショットを右に外した。「あそこからのアプローチは、あえてオーバーさせないとパーは拾えない。勇気を出して突っ込んだ」。
奥からのパーパットはピンまで4メートル。
「いまは、パットがいいから自信を持って打てる」。
これを沈めて切り抜けた。
日本一を決めるこの大一番で2日間ボギーなし。「いつか途切れるものだし、そればっかり考えてもダメだけど。それでも、この舞台でボギーなしが続いているのは重要なこと」。

通算11アンダーの単独首位に躍り出て「予定通り」と、胸を張った。

今季、一番の目標は「夏までに一区切りつけること」。
永久シードが与えられる通算25勝まで、あと2つ。
日本と名のつくタイトルが、その足がかりとなれば最高だ。

昨年7月の「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」で現存する日本タイトルを総ナメにしたばかりだが「いくつ獲っても嬉しいもの。今年は1年間ですべて獲りたい」。
いわゆる、国内の“年間グランドスラム”も視野に入れた。

2日間、プレーしたジャンボ尾崎とは相性がよい。ほかに、中嶋常幸も同組で予定されていた。残念ながら、開催直前に背筋痛で欠場したが、「始まる前から、すごく楽しみにしていて。気合いが入っていた。今日もジャンボさんの前で、気持ちに1本ピンと線が通った感じでプレーしていた」。

大会最多の6勝を誇る大先輩のオーラを浴びて、2003年以来の大会2勝目を射程に入れた。

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