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中日クラウンズ 2008

小規模授産施設「たんぽぽ作業所」にツアーメンバーが訪問!

18番グリーンで記念撮影
18番のセカンド地点からでも分かる聞きなれた声が聞こえてきた。
「待ってたよー。」

18番スタンドから選手に声援を送るのは、愛知県愛知郡東郷町にある小規模授産施設「たんぽぽ作業所」の皆さん。プロのプレーを観戦しようと中日クラウンズが行われる名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースに来場した。

中日クラウンズの練習ラウンドの日に、同施設を訪問するようになって今年で10年目。平成10年大会で中嶋常幸がアルバトロスを達成した際に、賞金の一部を「たんぽぽ作業所」に寄贈したのが始まりだ。それ以来、毎年来場する選手にとって、施設の方々は顔馴染みになっている。
中嶋常幸や鈴木亨はグリーンに上がると、「みんなの声は誰だか一瞬で分かるよ!」と大きく両手を振り、スタンドからの歓声に応えた。

ギャラリープラザで交流会を開いた後は、「たんぽぽ作業所」に訪問。今年参加したのは、中嶋常幸、鈴木亨、桑原克典、星野英正の恒例のメンバーと今年ツアーに参戦している中島雅生の5名。

「ここに来て、毎年パワーを貰っている」と話す選手は、大きな拍手で迎えられる。自己紹介を終えると、全員参加の色合わせゲームで盛り上がる。
施設訪問後半の食事会では、「(株)いちまるさん」の山内氏と選手自らが握るお寿司を食べながら、思い出話に華がさく。1年で一度会うだけでも、このメンバーだと癒される。「応援されている嬉しさ」を感じずにはいられない。その表情が選手の顔に見て取れた。

選手が座っている椅子の後ろには、手書きでデコレーションされた掲示物や、10年間ずっとプレゼントされた写真やサイン色紙が飾られている。自分のお気に入りの選手には、こそっと手紙を渡す。選手が楽しみにしている以上に、施設の方々にとってもお待ちかねのイベントなのだ。

全員で記念撮影した後に選手はこう話す。
「ここに帰って来たなって感じがする。いつも元気に迎えてくれるからね。10年も来ると友達・仲間だよね!」
  • 笑顔で握手を交わす桑原克典
  • 選手が自ら施設の方にお寿司を握る
  • 選手が施設に送った直筆の手紙

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