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キヤノンオープン 2008

賞金レースの渦中の矢野東は「1円でも多く稼ぐ」

後半から途端に乱れたショットに、インコースでフェアウェイをキープできたのは2ホールだけだ。中でも13番パー5は、フェアウェイから打ったにもかかわらず、残り95ヤードの第3打をグリーン奥。
困難なアプローチは「完璧」に寄せて、3メートルにつけたもののこのパーパットを外して一気にテンションは急降下だ。

「くだらないボギーを打って、自分に腹が立った。こんなチャンスホールでボギーを打つなんて俺だけだ」と一度はふて腐れたが、そのまま崩れてしまわない粘り強さが今の矢野にはある。

「今の自分なら、普通にやっても上位に行ける」という自信をよりどころに、踏みとどまって通算4アンダーは10位タイ浮上。

ランク1位の谷原秀人や、同2位の片山晋呉に負けじと今週もV戦線に加わった。

「多少ミスしても、気力で優勝争いに持っていける」と言い切る絶好調男は現在賞金ランクは3位につけて、初の賞金王獲りを視野に入れた。
「だから今週も優勝を狙っているし、今は1円でも多く稼ごうと思ってます」。
賞金レースは、いよいよ面白くなってきた。

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