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キヤノンオープン 2008

マンデーからの挑戦、貴田和宏が好スタート

高校卒業と同時に野球からゴルフに転向。プロを目指し99年にデビューを果たした。
そのあと入社した東京都町田市のゴルフ練習場「すずかけゴルフガーデン」で教えるレッスン生に、ここ戸塚カントリー倶楽部のメンバーさんがいる。

その縁で、「ラウンドレッスンがてらに年に5回ほど、ここを回らせていただく機会があって」。
勝手知ったるコースでの開催が決定したこの新規トーナメントは出場権がなかったものの、今週6日に行われた“マンデーゴルフトーナメント”から挑戦。

みごと勝ち上がり、出場権を勝ち取った。

2位で突破した“月曜日”と同スコアのこの日2アンダーは、首位と3打差の12位タイ。
まさに地の利を生かしたかっこうに、「久々に良いゴルフが出来て素直に嬉しい」と笑顔になった。

今季ツアーはファイナルQTランク8位の資格で初の本格参戦を果たしたが、「慣れない移動や、毎週知らないコースに体や精神的な疲れも加わって・・・」。
思うように力が発揮できなかったという。

13試合に参戦して予選通過はわずか5試合。
まして、8月のサン・クロレラ クラシックから4試合連続の予選落ちは、ANAオープンのあと実施された今年最後の“リランキング”で29位まで落ちて、ビッグトーナメントが続く終盤は出番がない状況だ。
それだけに、「このチャンスを生かしたい」という思いは切実だ。

コース近隣の神奈川県・相模原市出身。
「ぜひ、良いところを見せたいですね」。
友人・知人が大勢駆けつける予定の週末こそ上位で回り、日頃の恩を返したいところだ。

貴田 和宏(きだかずひろ)
1973年8月1日生まれ、神奈川県出身。麻溝台高校卒業時に「漠然と進路を考えたときに、ゴルフをやろう、と」。それまでは野球一筋。ゴルフは両親と一緒に趣味でたしなむ程度だったがひらめきで一念発起。
三重県や埼玉県のゴルフ場の研修生として腕を磨いた。
28歳の99年でプロ入り。出場権には恵まれなかったが、昨年のファイナルQTでランク8位に入り、今季念願の本格参戦。
現在賞金ランクは108位と初シード入りにはまだ遠い道のりだが、賞金総額2億円のこの新規トーナメントで上位に食い込めば、夢ではない。

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