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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008

小田孔明「優勝して会いたい」

通算8アンダーで、2位タイに再浮上したものの、「ナイスプレーじゃないッスよ〜」と顔をしかめた。「池ポチャしたばい」と故郷の博多弁。
17番パー4で第2打を池に入れた。
それでも、ドロップして4メートルのボギーパットをしっかりとねじこんだ。
ピンチを最小限にとどめられたのは、明らかに前日の練習の成果だ。

初日、首位タイに立ちながら2日目に74を打って崩れた原因のすべてはパッティング。
そう分析して、遅くまで試行錯誤を続けた。
「詳しくは企業秘密だけれど、順回転で球を転がすように修正した。それが、今日に生きました」。

最終日を前に、息を吹き返した。

昨年もやはり最終日、最終組で迎えながら谷口徹に破れて3位に甘んじたが「今回は、谷口さんがいないからね」。
首位を走るすしもまた、ツアーは未勝利。
自分と同じ条件に、突き崩せない相手ではないと踏んでいる。
「明日は、行くしかない。行きますよ。見ててください!」と勇ましい。

と、同時に油断はしない。
ディフェンディングチャンピオンは通算6アンダーの8位タイ。
伝え聞いたところによると、谷口はすでに連覇は諦めたようなことを言っているらしいが、「あの人が諦めるわけがない」と、小田。

谷口含め、後陣の動向も気にかけつつ、最終日は前半から一気に猛チャージをかけるつもりだ。

昨年は尾崎健夫と分け合った、長嶋茂雄賞の100万円。
3日目を終えて、こちらのほうは7位タイと、小田にチャンスは少なそうだが、「そのかわりに今年は優勝して、長嶋さんに会いたい」。
表彰式でプレゼンターをつとめるミスターに、成長のあとを見てもらうつもりだ。

長嶋茂雄賞とは
昨年から設定された賞で、アルバトロス1回につき10、ホールインワンが8、イーグルが6、バーディを1ポイントで換算し、大会期間中に最も多くポイントを獲得した選手には最終日の表彰式で、大会名誉会長で冠名ともなった長嶋茂雄・読売巨人終身名誉監督から直々に賞金100万円が贈られる。
また優勝者には、長嶋氏から優勝カップが贈呈される。

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