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サン・クロレラ クラシック 2008

原口鉄也が首位タイに「明日からハートの勝負です」

最終18番で、13メートルのバーディパットをねじこんでガッツポーズが飛び出した。前日初日に続いてこの日も1アンダーの71。2日間ともアンダーパーをマークしたのは、原口ただひとりだ。

ここ小樽カントリー倶楽部はツアー最長の屈指の難コース。
大会を目前に、心に決めた。

「今週は“不動心”でゴルフをする」。

どんなに細心の注意を払っても、ボギーは避けられない。「無理は絶対に利かないコースだから」。
ミスにいちいち動揺していたら、ますます罠にはまる。
ただでさえ、強風下のゴルフに「心の揺れは、ショットやパッティングのストロークにますます影響するから」。
ピンチに陥っても慌てずに、「まずボギーで上がることを一番に優先している」という。

中でも数少ないチャンスはパー5だ。
「風向きによっては、そこをしっかり取って、あとはひたすらパー狙い。コースが難しいから他の選手のスコアも気にならず、集中できている」。
この2日間は、徹底したコースマネジメントが実現できた。

昨年の今大会3日目に2位タイ。
最終日に最終組でスタートしながら、76を打って16位タイまで落ちた。
「そんな思いは、これまでにも何度も経験しているから」。
2000年に初シード入りを果たしたものの、頸椎のヘルニアを煩い日常生活もままならなかった約4年間を耐え抜いて、2006年にシード復活。
2年目の今年は、そろそろひと味違った自分を見せたい。
「明日もハートの勝負。小樽と今までの自分にチャレンジです」。
不屈の闘志で、難コースを制す。

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