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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2008

石川遼は予選落ち

「決勝ラウンドでは大勢のギャラリーを、良いプレーで魅せる」と17歳の盧
ツアープレーヤーNO.1を決める舞台で繰り広げられた高校生対決が、明暗をわけた。予選2日間を同組でまわった盧承烈(ノ・スンヨル)は通算6オーバーで辛くも予選通過。
石川遼は、通算8オーバーで宍戸を去った。

京畿(きょんぎ)高校(2年)に通う盧はコースに絡みつくような深いラフに苦しめられて「こういうラフは、韓国にはないもので、イメージがわかないんです。対処に困惑している」。

16歳だった昨年12月にプロ転向したばかり。現在、アジアンツアーの賞金ランク11位につける新鋭は、日本で初めてのプロトーナメントに準備も万端に本番を迎えた。
「それなのに、この成績では…」と悔やんだがあと2日間、上位進出を伺うチャンスを手にして「言える立場ではないですが(苦笑)ここは技術が試せる素晴らしいコース。ギャラリーも多いですし、週末はぜひ、良いプレーで魅せたい」と、気合いを入れていた。

一方、石川はテレビカメラの前で頭を下げた。
「最後まですごく応援してもらったのに…。レベルの低いゴルフでした。いつか、年間で何回も勝てるような選手になるまで見守ってください」。

深いラフ。狭いフェアウェーの難セッティングも大会直前に体調不良を訴えていた。
そのために、練習も満足にできなかった。
ごかましの効かない難コースは、準備不足を反省する16歳を容赦なくはねつけた。「自己管理が全然甘い。ゴルフ以外のことも、しっかりしていかないとプロとは言えない」。

この日は9番で12メートルのバーディパットを決めて、盛り返すかと思われたのもつかの間、続く10番で3パットのボギー。
14番では第3打を3メートルにつけながら、そこから3パットのダブルボギーに、カットラインが一気に遠のいた。

「スコアメイクが出来ていない。ヘタクソだった…」。
今季5試合目の予選落ちに、落胆を隠せなかった。

  • 予選落ちした石川は「レベルの低いゴルフ」と…
  • 高校生プロの直接対決は明暗を分けた

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