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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2008

久保谷健一が首位キープ

初日に続いて、2日連続で会見場に呼ばれた久保谷は、「今日は、もうみなさんにお会いできないと思ってたんですが…」と、言って報道陣を笑わせた。
2日連続の首位にも、「優勝を狙うなんて、とても言えない」。それどころか、10歳のときにクラブを握って以来、自分のゴルフに自信を持てたことがないという。

「だって、思うような球が打てないんだもん」。

2002年に2週連続による年間2勝をあげて、賞金ランク7位につけた年でさえそうだった。
「あのときはなぜか、普通にやればトップ10に入れただけで・・・。特に自信があったわけじゃないから」。

練習場では「いつも悩んでる」。
いざコースに出ても、毎ショット「半分、諦めながら打つ」。
優勝争いの最中も、「自分のゴルフで精一杯」。
だから、周囲のスコアを気にかける余裕などない。

4打差8位に昨年覇者の片山が虎視眈々と連覇をにらむが「シンゴが怖いかって? 怖いもなにも…レベルが全然違うよ。僕は、どれだけ自分のゴルフが続けられるかでいっぱいいっぱい」。

しかしだからこそ、プレッシャーとも無縁といえる。
ある意味で、自分の世界に入りきって淡々としたゴルフを展開することができる。
「僕のゴルフは、見てるほうはつまんないかもしれないけれど仕方ない。それが僕のスタイルだから」。

根っからのマイナス思考が、ときによっては何よりの武器になることもある。


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