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カシオワールドオープン 2008

加瀬秀樹「宝くじに当たるようなもの」

今週のカシオワールドオープンでは副賞として、18番パー5にイーグル賞がかかっている。賞品は年末ジャンボ宝くじ3000枚分(決勝ラウンドのみ)。
それに引っかけたわけではないが、加瀬の口からポロリと「俺のシード入りは、宝くじに当たるようなものだから」。

2週前の三井住友VISA太平洋マスターズで3日目に4位タイにつけたが結局、26位タイに終ってさしたる稼ぎにはならなかった。

獲得賞金721万425円は、現在賞金ランク92位。
シード権が与えられる上位70人にはほど遠い位置のまま、いよいよ迎えた自身の最終戦に「今週、必要なもの? うう〜ん、運だけかな?」と、苦笑した。

実は昨年も、自身17回目の賞金ランクによるシード権を失った。
今大会で6位タイと、渾身のプレーを見せたが賞金ランクは78位に終わりあと一歩及ばなかった。
それでも昨年は、該当順位に到達するたびに1年1回限り適用できる生涯獲得賞金ランク25位内の資格を行使してどうにか出場権だけは守れたが、今年は何の特典もない。

今大会は、トップ5入りが最低条件。
いよいよ八方塞がりの状態に、本人ももう笑うしかないといった感じだが、それは決して諦めたということではなく「ここまで来てガチガチでやっても仕方ない。自分に期待しすぎていいことは絶対にないから。良い意味で開き直ってやるよ」。

来月12月に49歳を迎えるベテランが、達観の笑みを見せた。

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