Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2008

片山晋呉「中嶋さんをぎゃふんと言わせます」

片山にとってジャンボ尾崎は「スーパースター」。そして、トミー中嶋は「憧れの人」。その人から最近、よく「ちゃちゃを入れられる」。ツアー通算25勝まであと1勝と足踏みが続いていたツアー中盤戦は会うたびに、永久シード選手しか持てないゴールドのバッジをこれ見よがしに見せつけられたし、10月の日本オープンでいよいよ史上7人目の偉業を達成したかと思ったら、今週はその25勝目をあっさりと否定される始末だ。

「オマエはまだ24勝目だ、と・・・」。
そのココロは、片山がまだこの三井住友VISA太平洋マスターズで勝っていないから。

かくいう中嶋は今大会3勝。
会場の太平洋クラブ御殿場コースのロッカールームには、歴代チャンピオンだけを集めた専用のロッカーエリアが用意されている。
「でもここにはオマエのロッカーはないだろう」と、得意げに言われるたびに地団駄を踏む思い。
「もう分りましたよ、勝てばいいんでしょう?!」と仕方なく苦笑いで言い返したが、その一方で中嶋なりの励まし方だということも分っている。

同時に、自分を認めてくれているという証だということも。

「そうやっていつもハッパをかけてくれて・・・本当に素敵な人なんです」。

先週のレクサス選手権の火曜日は、中嶋自らわざわざ練習場に10月の日本オープンのお祝いだ、とワインを届けてくれて、あまりの感激に泣きそうになった。
「偉大な人に気にかけてもらえることは本当に幸せなこと」。
だからこそ、その気持ちに応えたい。
それが今週の片山の原動力だ。

「御殿場はドローボールが必要」とそのために今週から持ち替えたドライバーが絶好調だ。
この2日間、ほとんどフェアウェイを外さず、高速グリーンも“一休さんグリップ”と命名した変則グリップでのパッティングで相変らずの調子の良さだ。

今週も狙って獲る。
目標達成のために、不安材料はどこにもない。
「最終日に中嶋さんをギャフンと言わせます」。
ニヤリと笑った。

関連記事