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ブリヂストンオープン 2008

近藤智弘が足裏の故障にも・・・

ボギーなしの65をマークしながら、心なしか青ざめてホールアウトしてきた。4ヶ月ほど前から発症した足底筋膜炎は、立っているのがとにかくつらい。18ホールも歩きどおしだと「すごく窮屈な靴を履かされているみたいにジーンとしてしまって・・・」。

報道陣に囲まれて、恐縮しながら椅子に座った。

マッサージ、アイシング、電気、針、テーピングに気功・・・。
思いつく限りのことは何でも試した。
足の裏をガードする特注のソールを靴にしのばせても、あまり効果が見られなかった。

今週は、症状を心配した片山晋呉がサポート性の高い靴下をプレゼントしてくれた。
「片山さんも言ってくれたように、今はとにかく、やれることは何でもやってみるしかなくて・・・」と、ため息をつく。

特に硬い地面を歩くときに痛みが増す。
先週、日本オープンが行われた福岡県の古賀ゴルフ・クラブは海沿いのシーサイドコースだ。
8月に下見をした時点で、「スキップしたほうがいい、と」。

日本一を決める舞台だ。
もちろん、出たい気持ちは満々だった。
無理さえしなければ、スイングやゴルフにはさほど影響しないだけに、週末のテレビ観戦はことのほか堪えた。

「ストレスがたまった」がそれと引き替えに今週、欠場することだけはなんとしても避けたかった。
何しろ、クラブ契約を結ぶブリヂストンが主催するトーナメントだ。
喉から手が出るほど欲しいメジャー戦を蹴ってまで、大事を取ったのもそのためだ。

「不安がある状態で優勝、というのはなかなか言えないけれど。やれるところまで頑張って盛り上げたい」。
ホストプロとしての自覚が何よりの励みだ。

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