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ANAオープン 2008

片山晋呉が「決めた!」

18番でティショットを大きく右に曲げた。
隣の10番ホールに打ち込んだが、「たとえ長い距離が残っても大丈夫。ラインさえ読めれば、打ち方の不安がないからね」。

林超えの第2打を右手前10メートルにつけ、このバーディパットも難なく寄せたばかりかあわやカップインのナイスパー。最後の局面を、平然としのいでみせた。

この日も強い風。
グリーンは日を追うごとに速く固く締まっていく。
難コンディションの中で、「今日の60台は最高でしょう?」。
ついに単独2位に浮上して、いよいよ照準がピタリと定まった。

3打差から追う立場は「気持ちも楽だし、ワクワクしてやれるから好き」とニッコリ。
そしてインタビュールームで断言した。
「決めた!」と威勢良く、「勝って明日もここに座るよ!」。

実現すれば、ツアー通算25勝目。
永久シード権が手に入る。
現在、ツアーで6人しかいない快挙達成は、まだ未勝利の地、北海道で決める。

※永久シード権・・・ツアー通算25勝以上をあげたものに、生涯を通じて与えられるツアー出場権のこと。現在、該当選手には青木功(通算51勝)、尾崎将司(94勝)、中嶋常幸(48勝)、杉原輝雄(28勝)、倉本昌弘(30勝)、尾崎直道(32勝)がいる。

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