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望月東急 JGTOチャレンジ I 2007

「七つの”慢”を思い出し…」今季2勝目 横田真一

雨天の為、室内での表彰式となった
競技最終日、横田は前半スタート直後の2番ホールでイーグルを奪い波にのる。スコアを4打伸ばし11アンダーで後半へと折り返した。
今季、既に2位に5打差をつけ優勝している横田。誰もがその勝利を思い出し、横田の圧勝を予想していた。

だが後半に入り、ショットが暴れだす。
ショットが乱れだしたことで気持ちが動揺したのか、12番ホールのグリーン上でパターのヘッドを自身のボールマークにあててしまい、1ペナルティを獲られてしまう。

横田はこの時を振り返り「リズムが悪くならなければいいなと思った」と語った。
しかしその悪い予感は的中してしまう。その後の13番ホールは何とかパーで乗り切ったが14番ホールを痛恨のボギー。流れは少しづつ悪くなり、一方上井はじりじりとスコアを伸ばしてこの時点で一打差となった。

この時横田はある言葉を思いだしていた。
その言葉とはジャンボ尾崎がブログに書いていた言葉、七慢(我慢、増上慢・邪慢・慢・過慢・慢過慢・卑慢)だ。ジャンボ尾崎はブログの中で、「自分と他人を比べることによってこのような7つの”慢”がうまれる。しかしはそれを辛抱することが勝負に対する粘りにつながり、それが足りなくなるとネガティブな気持ちや臆病さが生まれ、悪循環を生んでしまう」と語っている。
横田はその時「ジャンボさんの七つの”慢”の言葉を思い出し、人と比べるのではなく、自分のゴルフをしようと思った」と語り、そしてその言葉通り直後の15番ホールからショットの乱れにも耐えぬき、上井の猛追を振り切って今季2勝目を挙げた。

今日のショットの乱調を「緊張すればするほどバックスイングが回ってないうちに打ってしまい、スイングが早くなっていた」と話した横田だが、今後の課題を見つけ、来週のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズではこの7つの”慢”とどう向きあうのか?
ただ自分のゴルフをする横田の姿が見られるに違いない。


  • 家族に優勝を報告する横田

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