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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2007

グリーンフェスタかさまは今年も大盛況

ホールアウトしたばかりのプロが駆けつけた。この日3日目に2位タイにつけた武藤俊憲と、竹本直哉と4位の横尾要。
まさに翌日最終日の“主役”たちが舞台に勢ぞろい。チャリティオークションに参加した。
『グリーンフェスタかさま』がひときわ沸いた瞬間だ。

一昨年から、今大会の同時イベントとしてスタートしたこの夏祭り。初回は『元気アップ宍戸まつり』という名称だった。

開催コースの地元・笠間市、友部町、岩間町の一市二町の合併が決まったのがやはり一昨年前だった。

これを記念して「市民の親睦を深めよう」と、宍戸ヒルズカントリークラブの草野通朗・取締役支配人が、夏祭りの企画を川上好考・元友部町市長に持ちかけたのが、夏祭り発足のきっかけだった。

当初は一市二町の合併直後だったこともあり関係者も、参加している地元・市民のみなさんも、どことなくよそよそしさがあった。
しかし、イベント会社などのプロの手を入れず、市民の力で作りあげたこの祭りも3年目も迎え、草野支配人は感じている。
「みなさんの中に、これは自分たちの祭りなんだという意識が生まれつつある」。

観る側だけでなく、祭りの演目に自主的に参加してくださる方も増えた。
選手たちのチャリティオークションのほか、地元・笠間市のこまき恵ABCアカデミーフラスクールのみなさんによるフラダンスや笠間市の伝統芸能である笠間稲荷ばやし保存会の「ひょっとこの舞」を披露した。

巨大パエリアの無料配布も行われた。
今大会スタートアナウンサーのジム・フレッチャーさん(=写真下)も香ばしく焼きあがったパエリアに舌鼓を打って、昼間の疲れを癒した(=写真中)。
今大会の会場の宍戸カントリークラブはまさに「GOING OUT COMING IN」。
コースレイアウトの特性もあり、連日1番ホールからのいわゆる1WAYスタートだ。

特に予選ラウンドは、朝6時30分から最終スタートが午後1時24分という長丁場。
それが4日続くのだから疲労もかなりのもの。
夕暮れのひとときが、何よりのリフレッシュになったようだ。

子供たちが、獣拳戦隊ゲキレンジャーショーの握手とサイン会に目を輝かす。
マーチングバンドの音色に合わせて、小さな手を叩く。トーナメントのギャラリーを増やすことが、夏祭りの成功につながる。
また、その逆も言える。
ゴルフと祭りのコラボレーション。

この日3日目の観客動員数は昨年より135%増の6640人。
“常連”のお客さまも年々増えて、着実に効果を上げている。

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