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マンシングウェアオープンKSBカップ 2007

プラヤド・マークセン「1日36ホールは自信ある!」

ボギーなしの66は、「ショットも、アプローチも、パットも」。すべてに関してほぼ100%の出来だった。強い風が上空を舞う中で、「ドライバーはとにかくフェアウェーに。確実にセカンドをグリーンに乗せて、2パットで上がる。その中で、バーディが取れたらラッキー」と言い聞かせ、欲をかかず、丁寧なプレーに徹した。

通算10アンダーは、2位と2打差の単独首位。

2000年に初めて日本ツアーにやってきたマークセンも今年41歳を迎え、今や母国タイ出身の選手たちの“父親”的存在だ。
インターナショナルプレーヤーのさきがけ的存在であるマークセンを目標に、母国タイでは続々と若手選手が急成長をとげて、アジアンツアーを席巻する勢いだ。

しかし、当のマークセンはアジアで6度の優勝経験があるものの、日本ツアーでの優勝はまだ。
後輩たちに威厳を示すためにも「ぜひ、勝ちたい」と、意欲を燃やす。

今大会初日は暴風のため中止となったが、ツアーの基本コンセプトである72ホールの消化を目的に、最終日の20日(日)に1日36ホールで決勝ラウンドを行い、チャンピオンを決定することになった。

タフな1日が予想されるが、体力には自信がある。
プロゴルファーに転身する前、小遣い稼ぎに父の家業を手伝っていた。
サムローは、自転車の後ろにつけた座席に客を乗せて運ぶいわば人力タクシー。
身長163センチと小柄ながら、ビッグドライブを生み出す強靭な下半身が作られたのは「サムローのおかげ」と口にする。

タイの小さな巨人は、きっぱりと言い切った。
「36ホールは自信あります!」。
長丁場を勝ち抜いて、初の栄光を掴むつもりだ。

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