プレーオフの末に、ウッズの３連覇を阻んだ昨年大会。「今年は、あのときのようなゴルフができなかった。距離感が悪く、今日は風も強くてコントロールができなかった」と、肩を落としたディフェンディングチャンピオン。

昨年の日本ツアー初優勝で大いに自信をつけて、今年７月には全英オープンを制し、念願のメジャータイトルを手に入れた。

ますます貫禄をつけて、２年連続の宮崎入りも５位タイに終わり、「ウッズのように、連覇できなかったのが残念！」と悔しがったハリントンだったが今年も最終18番で、大きな歓声に包まれて満足そうに微笑んだ。

「今週はストレスのたまるラウンドでしたが、みなさんの応援に癒されました」。
アイルランドの英雄は、あいかわらずの紳士ぶりで、大観衆に何度も何度も手を振って応えていた。

パドレイグ・ハリントンPADRAIG HARRINGTON
1971年８月31日生まれの36歳。アイルランドの首都ダブリン出身。
1995年にプロ転向。主戦場の欧州ツアーはこれまで通算12勝、米ツアーでは２勝。
欧州ツアー賞金王に輝いた昨年11月には、日本ツアーのダンロップ・フェニックスでウッズとのプレーオフを制して優勝した。
今年は７月の全英オープンで、ガルシアをプレーオフで下して念願のメジャータイトル。
強豪を次々と倒していく大胆なプレーとは裏腹に、プロで食べていけなくなったときのためにと、大学時代に会計士の資格を取得する堅実な一面も。身長185センチ、体重83キロ。