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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

5位タイの鈴木亨はいまだボギーなしのラウンドにも・・・

朝からズッコケた。スタートの1番の中継局のTBSアナウンサーの清原正博さんによる選手コールはこんなセリフで始まった。
「この2日間で、ただひとりボギーなしのラウンド」。
鈴木の眉毛がピクリと動く。「そんなはずはない」という表情。
と、次の文言で納得した。
「7バーディ1ダブルボギーの通算5アンダーからスタートの、鈴木亨!」。
大爆笑のギャラリーも「確かにボギーは打ってない!」。

苦笑いでティオフした1番で、ファーストパットを3メートルもオーバー。
「なんだ、いきなりボギーかよ」と諦めたパーパットをどうにか沈めてピンチをしのいだ。

それから3つのバーディを奪い、通算9アンダーで迎えた15番でスコアボードをチェックしたら、思いのほか自分の名前が上位にあった。
「41歳にもなって、情けないんだけど・・・」。たちまち、プレッシャーがかかってティショットをバンカーに打ち込んだ。さらに第2打もまたバンカー。そこからグリーンをオーバーさせた。いよいよ今週初のボギーのピンチは、不本意な形で回避した。
続く4打目も、反対側にオーバーさせたのだ。
花道からどうにかパターで寄せて、5オン1パットのダブルボギーだ。
この日は結局、ボギーなしの4バーディ1ダブルボギー。通算7アンダーは、5位タイからスタートする最終日は1番ではまたなんとコールされるのか・・・?!

そんな不安はさておいて、鈴木にとってこの三井住友VISA太平洋マスターズは相性の良い大会だ。
というのも、ワールドカップ開催のため時期を9月にずらした2001年大会(予選落ち)以外は「悪いスコアを打った記憶がほとんどない」。

富士の裾野に広がる御殿場コースに来るたびに、「僕を受け入れてくれてる感じがするから」と鈴木は言う。
首位とは5打差あるが「明日は緊張しなければ大丈夫! 厄年も、もう少しで終わりだからね」と、笑った。



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