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三井住友VISA太平洋マスターズ 2007

地元御殿場市の親善大使・芹澤信雄「また一からゴルフの立て直しです」

抱えきれないほど豪華な花束も、恐縮しきって受け取った。「ゴルフでお礼がしたいところなんですが・・・」と、つい言葉を濁すしかなかった。

芹澤の自宅は会場のここ太平洋クラブ御殿場コースから、車でわずか10分。地元開催の今大会は毎年、トーナメント週に誕生日を迎える。今年は、10日(土)の決勝ラウンド初日。水曜日のプロアマ・チャリティトーナメントの合間に行われるチャリティオークションで、いつも早めのお祝いが贈られる。48歳を迎えた今年は、鮮やかなピンクのバラ。そんな、主催者の暖かい気遣いが、今年はいつにもまして心苦しい。

賞金ランクによるシード権を失って5年目。今年は出場権すらなく、来年もまた道は途絶えた。
出場優先順位をかけた先週のクォリファイングトーナメント(QT)のサードステージで失敗。
今大会は主催者推薦を受けての出場だが、そんな状態での“登板”には「申し訳ない」という気持ちになってしまう。

成績で、地元ファンに堂々と胸を張れないのはつらいところだが、しかし、本人の胸のうちはかなり吹っ切れている。
持病の肩痛は本格的な治療が必要な状況で、来シーズンはたとえ出場権が取れていても、長期休養は免れなかっただろう。
「・・・ちょうど良い休みをもらったと思って、きちんと治そう」という覚悟もできて、今週は思い切りついでに自身初という長尺パターを使うことに決めた。

パット巧者として知られるだけに、どんなに不調に陥っても「絶対にあれだけは使うまい」と意地を張っていたが、出場権を失ったことで「それもありかな」と、良い意味で開き直れた。
肩の痛みのせいで、普通丈のパターではスムーズにストロークできず、ずっと悩んでいたのだ。

2年後のシニア入りも視野に入れ、「これを機会にまた一からゴルフの立て直し。リハビリと思って、いろいろとチャレンジしてみよう、と」。
今年は、これが自身のツアー最終戦となるだけに、悔いのないプレーで締めくくりたい。

2003年から地元・御殿場市の親善大使をつとめる。やはり、同親善大使で弟子の宮本勝昌は予選2日間、5月のマンシングウェアオープンKSBカップで1打差に敗れた16歳の石川遼くんとのラウンドが決まっており“チーム芹澤”が、この地元大会を揃って盛り上げる。

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