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KBCオーガスタ 2007

地元勢が浮上!藤田寛之「やっぱり、ここで勝ちたい」

地元福岡出身。週末は、妻・優合子さんと長男・大稀くんも駆けつけ、香椎の実家で食卓を囲むことになっていた。「もし、予選落ちしていたらゴハンを食べただけで、また家に帰らなくちゃならないとこだった」。
そんな事情もあって、初日は1アンダー41位タイと出遅れて、少し萎縮していたかもしれない。

コース特有の高麗グリーンは目が強く、普段より強めにヒットできなければカップに届かない。
「打ち方はいいと思うけど…対応が難しかった」。
伸び悩み、カットラインを意識しながらのプレー。

それでもどうにか決勝ラウンドに進出すると、この日3日目は「この2日間のストレスを一気に発散させた」。
7バーディ(1ボギー)の65をマークして、4位タイに浮上した。

リーダーの存在にも刺激を受けた。
2日目に4打差首位に立ったのは、弟子仲間の宮本勝昌。
師匠の芹澤信雄を軸に行動する2人は大の親友であり、良きライバルでもある。
「今日は宮本との差を縮めること。それだけしか考えていなかった」と藤田はいう。

ツアー外の地区競技で何度か優勝争いを繰り広げたことはあるが、いままで勝った試しがないという。
「たとえ僕がリードしていても、追いかける立場でも、勝ったことがないんです」と、悔しそうに打ち明ける。
それだけに「宮本には負けられない」との気持ちが何よりの原動力だ。

18歳まで過ごしたという故郷は、やはりどこか気持ちが落ち着く。
「古い友人が応援に来てくれたり、そういうのがやっぱり嬉しい」。
と、同時にこみ上げてくるのは「やっぱり、一度はここで勝ちたい」という思い。

93年にデビューしたときからの目標に、少しでも近づけるよう・・・。
「明日もとにかく近くにつけて、チャンスを作り、高麗グリーンをパチパチ打つ・・・。上を見て一生懸命プレーする」と心に誓った。

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