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東建ホームメイトカップ 2007

中川勝弥「落ちてよかった」

2007年最初のイーグルを記録したのは、午前スタートの中川勝弥だった。17番パー5で、グリーン左ラフからの第3打をチップイン。
3アンダー6位タイのスタートに、笑みがこぼれる。
「開幕戦で、最高の出だしが切れました」。その表情は、完全に吹っ切れていた。

昨年、賞金ランク82位でシード落ち。
さらに、ファイナルQTでも予選落ちを喫し、出場権さえ失った。

そんな目にあいながら「いや、むしろ落ちて良かったんです」と、中川はサバサバと言う。
2002年にランク71位で初シード入りを果たしたものの、2003年は63位、2004年は71位、2005年は74位と、毎年ボーダー線の戦いを強いられていた。

「いつかは、落ちるだろう、と思っていた」。
そんな悪い予感は昨年、みごとに的中したが、「もしあの状態で通っていたら、精神的にも、きっともっと悪いことになっていたと思う」。

どん底に落ちたことで、「もういちど一からのスタート」。自然と、そう思えた。
長女・心美(みひろ)ちゃんが生まれたのは、そんな矢先。昨年の12月24日に待望の第一子を授かって、がぜん勇気がわいてきた。
「家族のありがたみ、大切さを改めて感じ、心の底から“頑張ろう”と」。

父親としての自覚が、新しい力を中川に与えた。

今大会は、主催者推薦選考会からの挑戦。
本戦出場をかけた予選会、いわゆる“マンデートーナメント”に出場するのは、もう何年ぶりだろうか。
「1打の重みを噛み締めながら、なんだか、とても新鮮な気持ちでゴルフができて。今まで悩んでいたのが、ウソのようなんです」。
みごと、本戦切符を手に入れて、この開幕戦からチャンスを得て今年も好発進。

昨年のこの大会で、初日に10アンダーのロケットスタートを切った。
しかし、「昨年の10アンダーより、今日の3アンダーのほうが充実しているような気がする」としみじみと言った。

いちど地に落ちて、再び「挑戦者の気持ちを取り戻した」ことで、これまで以上に生き生きと、ゴルフに取り組めているという。
今年は、ひとつのチャンスも無駄にしない。
「地道に、出場できる試合を増やしていって、その結果シード復活できたら最高ですね!」。
中川が、新シーズンの到来とともに、大きな一歩を踏み出した。

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