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日本プロゴルフ選手権大会 2006

谷口徹「自分のことで精一杯」

2打差に片山、3打差に伊澤が控える。ここ5年間の賞金王が顔を揃えた。ライバルの存在に、一気に闘志が燃え上がるところだが、谷口にしては珍しく弱気だ。
「燃えるも何も・・・今は、自分のことで精一杯ですよ」。

昨年5月にコーチのついて本格的なスイング改造に取り組んだ。
しかし、「これまで染み付いたものを変えるのは簡単じゃなかった」。
いちどに、いろんな課題をやりすぎたせいもあるかもしれない。

「いちどに5つ6つもやりすぎて。練習場ではできるんだけど、試合ではなんとなくしっくり来ない。プレー中に、いろんなことを求めすぎるのがいけないのかな」。
満足度は、わずか「40%くらい」と低い。
通算8アンダーの首位タイに並んでも、本人にはまだ納得できるゴルフというわけではないようだ。

2004年の日本オープンチャンピオン。同大会よりもさらに長い歴史と伝統を誇るこの日本プロのタイトルも手に入れてしまいところだが、まだ自信を持って「勝つ」といえる状態ではない。

「明日以降も3つ4つは確実に伸ばして・・・。3日目4日目と、ゴルフがどんどん良くなってくれればいい」。祈るように話した。

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