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ダンロップフェニックストーナメント 2006

タイガー・ウッズ「ぜひ、また来年戻って来たい」

最終日は「ショットの調子が良くなかった」という。「特に、ドライバーショットがこすり気味に入ってた」。
だから、3打差首位で迎えた332ヤードの13番。
前日まで、ワンオン狙いのパー4で、この日は迷わずアイアンを握った。

「今日は、我慢比べのゴルフ。安全にプレーしていたつもりだったのに・・・」。
その隙を突かれた。
このチャンスホールでパーに終わったウッズに対し、ハリントンにバーディを奪われて差は2つ。

さらに、16番パー4で短いパーパットを外し3パットのボギーを打った。
「上がり3ホールで、せめて2つのリードがあればプレッシャーをかけられたのに…」。
いよいよ首位に並ばれて、2年連続のプレーオフに持ち込まれた。

横尾要と4ホールの激戦を制した昨年大会を含め、プレーオフは過去14勝2敗。
さらに言うなら最終日を首位タイで迎えた場合の勝率は、約90%。過去48試合中、勝てなかったのは5試合だけだった。

誰もがウッズの勝利を信じて疑わなかった。
ハリントンが、2ホール目にティショットを左の林に打ち込んだ。
ますます、その確信は高まった。

「確かに、僕に勝つチャンスはありました。でも、これまでだって全部勝ってきたわけではないし、実際に今日は、負けてしまったわけだからね・・・」。

欧州ツアー賞金王の、粘り腰に破れた。
ハリントンは、木と木の間わずか50センチを抜いてピンチを脱出。
ラフからの第3打を、ピンそばにつけて見せたのだ。

対して、ウッズのバーディパットは「カップの左センターを狙ったけれど。実際には、それほど曲がらなかったよ」と、思わずため息…。

史上2人目の3連覇は逃したが、負けても「学ぶことは多い」と、気を取り直した。
「何事も、ポジティブに捉えていきたい」と、すぐに前を向いた。
「また来年、リベンジに来るか」との報道陣の質問に「ぜひ戻って来たい」と即答した。

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