Tournament article

ダンロップフェニックストーナメント 2006

パドレイグ・ハリントン「明日もチャンスがあると思ってやるしかない」

前半はウッズにアンラッキーが続いたこともあり、一時は3打差トップに立った。
だが、この日3日目は「精神的にも、肉体的にもタフな戦い」。
後半は自身の失速に、結局ウッズに追いつかれた。

「僕も、やるべきことをやったつもりだけれど…。最後のバーディで、追いつかれてしまったよ」とハリントン。

3日目にトップに立ったときの、ウッズの勝率の高さは心得ている。過去48試合で、勝てなかったのはわずか5試合。最終日を首位でスタートした場合、実に89.58%の確率で勝ち星をあげている計算になる。

それを重々承知しているだけに、さすがの欧州ツアー賞金王も、世界ナンバー1にはいくらリードがあっても物足りない。

「本当は3打差のまま終われたら最高だったのだけれど…。とても残念だけど、明日もチャンスがあると思ってやるしかない」。

ゴルフ場造成の仕事に携わっていた父親の影響を受けて、初めてクラブを握ったのは4歳のときだった。
“練習の虫”は、以来めきめきと力をつけて、15歳で初めてアマチュアの大会に出場すると95年のプロ転向までに7つの試合でレコードを更新した。

同時に、プロ入り前に会計学位を修了している異色プロは、99年から欧州ツアーで8シーズン連続の賞金ランクトップ10入り。
昨年は唯一トップ10入りを外したが、それも米ツアー本格参戦のためだった。
ホンダクラシック、バークレイクラシックと2勝をあげて、いまや欧州を代表するトッププレーヤーに登りつめた。

「…もし明日、彼に負けても僕自身は何も変わらないよ」と淡々と答えたが、もしここで世界1位を倒したら、次なる目標の“メジャー制覇”にむけ何よりの自信となるはずだ。

パドレイグ・ハリントンPADRAIG HARRINGTON
1971年8月31日生まれの35歳、アイルランド出身。
身長185セント、体重83キロ。
アルフレッドダンヒル・リンクス選手権優勝、BMWインターナショナルオープン2位タイ、全米オープン5位タイ、ボルボマスターズ2位タイなどトップ10入り8回で、今季の欧州ツアー賞金王。
世界ランクは現在11位。

    関連記事