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ANAオープンゴルフトーナメント 2006

真板潔「俺を勝たせてよ、と」

首位に2打差で迎えた18番。ピン手前12メートルのバーディパットは、1メートルも曲がる上りのフックライン。

この長いバーディフィニッシュに真板は「最後はまぐれ」と照れ笑いでごまかしたが、今週バッグを担いだキャディの高橋大輔さんは、興奮気味に振り返る。

「普段クールな真板さんが、あんなに喜びを表現したのを初めて見た。ハイタッチした手が、しばらくジン・・・と、痛かったくらいです」。

初日から2人で「優勝を狙おう」と、話していた。「・・・もう、優勝しかない」とも。

実は、プロキャディ5年目の高橋さんこそ“ミスターANA”。
ここ輪厚で、トップ10を一度も外したことがないのだ。

初めてのこの大会は2002年の桑原克典、9位タイだった。
翌年2003年は、星野英正で8位タイ。
2004年は今井克宗のバッグを担いで、3位タイへと導いた。
そして昨年は、今野康晴でプレーオフの末に2位。

「たまたま、今週あいてるっていうんでね。じゃあお願い、と。彼は年々、順位を上げていたし、あとはもう、優勝しかないでしょう。だから、俺を勝たせてよって言ったんですよ」(真板)。

この週、真板自身は絶好調とはいえなかった。
再三、ティショットをラフに入れたり、グリーンを外したりしながらも、得意のアプローチ、パットでしのいで2位タイ。
優勝こそ逃したが今季自己ベスト順位に、キャディ効果を実感した真板だった。

※前日3日目にはその日ただひとり17番でイーグル。エアーニッポンとエバー航空提供のイーグル賞100万円を独り占め、といきたかった真板でしたが、この日最終日に宮本勝昌、小田孔明、岡茂洋雄らが立て続けにイーグルをマークして、結局賞金100万円は4人で分け合うこととなりました。
4人を代表して、真板が受賞!!

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